吉祥寺・旅人の木 飲み干さざるを得なかったのです。
小さなコーヒースタンドを経由して、
久しぶりに井の頭公園へ。
以前、吉祥寺の料理教室に通っていた時期があり、
そこのベランダからの眺めには、この広大な緑が欠かせなかったのですが、
桜が終盤となっていたこの日も、池はボートで埋め尽くされていました。
で、公園をぶらぶらしていたら、
小腹にちょっとした隙間が。
ということで、前から気になっていた一軒のラーメン屋さんに。
ランチ営業が終わるちょっと前だったのですが、
旅人の木には、まだ数人の行列ができていました。
10席ほどのカウンターに空きができた頃、
自分はまだ、店頭に貼られた雑誌の記事を見て、
醤油か塩か油そばかの長考状態。
で、迷い抜いたところで今回は塩味に決めました。
スープを口にすれば、
出汁と伊豆大島の塩で引き出された旨味に驚かされ、
麺を啜ろうとしても止まりません。
岩塩が料理の味を鋭いアクセントで整えるものとすれば、
海の塩は全体の味を丸く整えるといった具合。
だから、ずっと飲み続けても、
身体がストップをかけないんだろうと思います。
ようやく、麺を啜り始めると、
旨さが馴染んだその食べ心地にテンポよく進みます。
大きなチャーシューも海苔も刻みタマネギも、
美味しさを際立てるのですが、何と言っても茎わかめ。
弾力と香りが旨さを一層膨らませてくれます。
ということで、
ラーメンのスープをがっつり飲むことは少ないのですが、
久しぶりに器の底を見てしまいました。
こんなにスープを旨いと思ったのは、
初めて青森で煮干しラーメンを食べたとき以来かもしれません。
とにかく、旨いです。