青森 東北 ひるたび・さんぽ

青森県南部町 名川の名物は、誰がなんと言ってもさくらんぼ。中でも、「西村農園」のさくらんぼはすごいっ!!

投稿日:01/07/2009 更新日:

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青森県の右下、岩手県のほど近くにある町。それが三戸郡南部町。この地で、初夏の風物詩として親しまれているのが、さくらんぼ。
全国一位の生産量は山形県だが、実は青森県は全国二位。そんな隠れたさくらんぼ王国の代表的な生産地が旧名川町。
毎年6月下旬から約3週間。このエリアはさくらんぼ狩りのシーズンを迎え、観光案内所にはさくらんぼ狩りを楽しませてくれる農園を訪ねる観光客が、県内外から集まってくる。
で、自分が向かったのは西村農園という農園さん。軽トラック1台が通るのがやっとの道なので、手前の駐車帯に車を停めて、歩いて向かう。
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2分ぐらい歩いて入口に到着。1時間の食べ放題が1,000円とのことで、さっそく代金を支払い銀色の反射シートが敷き詰められた農園内の奥へと向かう。
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数年前、仙台に住んでいた知り合いに連れられて、山形のさくらんぼ農園を訪れて佐藤錦を食べて以来2回目の農園経験。見上げる先には無数の赤い実が。
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もう、時計の針は動いているにもかかわらず、緑の濃さと紅とのコントラストに目を奪われてしまう。でも、農園のご主人に話を伺うと、「まだ、生りが弱いねぇ・・・」とのこと。
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いやいやどうして、用意してもらったハシゴで、しっかりと赤く色づいた佐藤錦の横に行くと、そんなことを忘れてしまう。
ということで、いただきましょう。
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いやぁ…甘い。
農園ではないところで買ったさくらんぼを冷やして食べるときは、甘さを食べるというよりも、さくらんぼを食べるという行為に満足するものなんだと思った。でも、目の前で生っているものを食べると、やはり味の違いはごまかせない。
ところが、実はこの農園には数多くの品種のさくらんぼが生っており、その中では佐藤錦も甘さが控えめな部類に入るらしい。
その後に食べたものは、糖度計の数字が20度を超えるものばかり。そして、その写真がない理由は食べるのに夢中になってしまったことと、食べたさくらんぼの種を手で持っていたら、糖度の高さに手のベタツキが強くなってしまったからだ。
そんな夢のような1時間ももうすぐ終わり。あらゆる品種のさくらんぼを食べ終えたところで目に入ったのが一つの箱。
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そこには、表面がしわしわになった「紅さやか」という品種のさくらんぼがあった。不思議な顔をしていたせいか、ご主人が一粒手渡ししてくれた。
それを食べた瞬間、さくらんぼの世界感が変わった。
水分が抜けて、甘さだけが凝縮された味。これは糖度計で計る味じゃなく、元々、丁寧に作られた味が更に熟成されて生まれた味。もしかすると、一生口に入れっぱなしだったら、一生甘いままなのではと思えてしまうぐらいだった。
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実は、今の南部町の住所表記には名川という地名はない。でも、青森県人にとって、さくらんぼはやっぱり名川のもので、自分にとってのさくらんぼは、西村農園のさくらんぼだ。
さくらんぼの色素で指先が紫色になっていたご主人の作るさくらんぼは、最高だ。

  • この記事を書いた人

takapu

ローカルフードデザイナー/伝承料理研究家 食や旅をテーマにした商品開発や既成品リノベーションを始め、コンテンツ企画、取材・執筆・撮影、PRツール制作、漫画原作、講演、事業所の強みづくりコンサルティングを手がけています。 詳しいプロフィールはお仕事に関するお問い合わせは、下のリンクからお願いいたします。

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