【次男坊/銀座】賄い裏メニューにしては、あまりに堂々とした存在感と満足感の『冷や肉』そば

雨が続いて蒸し暑く食欲が沸かない時ほど、「刺激」や「啜る」の文字には弱いもの。そんな中で思い出したのが、このお店。店名に長男ではなく次男という言葉が冠してあるのがポイントです。

メニューを見れば、長男がいて次男がいて三男がいる。三兄弟の末っ子な自分は、このラインナップに勝手に親しみを持ってしまうのですが、一番左に書かれた「賄い裏メニュー」の文字が一番輝いています。ドラマのエンドロールで、大御所が一番最後に出てくるあの感じに似た冷や肉。さっそく注文してみました。

丸皿のおそばにたっぷりの豚肉と揚げ玉、その間に大きめのネギが散らされていて、食べごたえのあるルックスになっています。

そばつゆには大量のゴマと辣油。虎ノ門の港屋が有名なこの系統のメニューですが、立ち食いデフォルトのお店でなく、こういった普通のお蕎麦屋さんで提供されていると、ゆっくり食べられることもあって嬉しいところ。

甘辛の味付けがしっかり染みたお肉と、おそばの歯ざわりとの組み合わせは、見た目以上に力強く、一口でスイッチが入ります。

辣油の辛さが静かに差し込まれたそばつゆに、お肉の味を壊さない程度に、ちょこんと浸して食べるのが丁度良く、口がヒリヒリ、汗が止まらないということもありません。

おそばの太さも田舎蕎麦的なものではないので、男性が大口でバクっと頬張って啜るもよし、女性が小口でつゆが跳ねないように啜ってもよし。同じ満足度にたどり着くのもいい感じ。

迷うことない一本道なメニューなので、もちろん完食まで一直線。食べている時に、隣のテーブルで大盛りを見たのですが、これならペロッといけちゃいそうです。

【この記事を書いた人】

合同会社ソトヅケ代表社員/Local-Fooddesign代表

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