宮城県仙台市・kazunori ikeda individuel 妖艶なチョコレートパフェ
気仙沼から一ノ関を経由して、
くりこま高原や古川への停車アナウンスをBGMに、
仙台に向かいます。
駅からホテルに向かってチェックインしたら、街なかを散策。
七夕にはまだ早い時期だったのですが、
予告編的なサイズの飾りの姿もちらほらと。
で、アーケード街から少し離れた場所で見つけたのがこのスイーツショップ。
整然とディスプレイされたジャムのボトルに目を奪われて入ると、
花畑のように華やかなガラスケースに並ぶケーキはもちろん、
メレンゲにマカロンにクラシックスタイルな焼菓子にと、
一つ一つのスイーツが宝石のように輝いていて、
まるで美術館のようです。
そんな一角に小さなカウンターのカフェスペースを発見。
日差し強い中を動きまわっていたので、
甘いもの補給をすることにしました。
メニューは、パフェとかき氷。
おそらく、店内のケーキを食べることもできそうな感じでしたが、
パフェのメニューに目を奪われてしまいました。
毎月変わるフルーツが眩しいシーズンもののパフェか、
それとも夏のレギュラーとしてラインナップされている、
チョコレートのパフェか。
悩みどころでしたが、チョコレートのパフェを注文しました。
運ばれてきたパフェの立ち姿には、
貴婦人のような妖艶な雰囲気を感じ、
果物が持つ瑞々しい天然色とは違って、
白と黒のコントラストで生まれる輝きを、
やわらかく放っています。
バニラアイスの土台に焼菓子が添えられ、
その上にはチョコレートの稲妻が走る生クリームの山脈。
そこに遊び心と視覚のメリハリとして、
チョコプレッツェルが2本。
グラスの中を食べ進めると、食感や温度の差によって、
少しずつ違うチョコレートの顔が見え隠れし,
掛け算の緻密さを感じさせます。
濃厚な甘さを舌に残しつつ、
これをバニラアイスの冷感が上手く吸収し、
ワンペースになることなく、最後までしっかりと楽しめます。
食後、焼菓子やメレンゲ、
エスプレッソジャムをたっぷり買ったのは言うまでもなく、
9月までにもう一度来ることができないものかと、
真剣に悩んでしまいました。