青森県青森市・Cafe des Gitanes 運試しの一杯。
善知鳥神社に初詣をする数時間前、
年が明けて最初に訪れたのは、このコーヒー屋さんでした。
青森に帰ってくる度に、この扉を開けて、
カウンター越しに、一杯ずつ淹れられていく姿を見るのが楽しみなんです。
オーナーは、日本に21名しかいない
アドバンスド・コーヒーマイスターの資格保有者。
豆選び、ハンドピック、焙煎。
一滴一滴が美味しく花開くために、徹底的にこだわっています。
そんなお店でいつも飲むのは、
店名を冠したジターヌブレンドか青森ブレンド。
でも、今日はオーナーに薦められたブルーマウンテンを注文。
ミルで惹かれた豆を、ペーパードリッパーに移して、
温度管理がされたポットのお湯で豆を湿らせたら、
少しずつドームは膨らんでいきます。
この一連の所作を見るのがとにかく好きなんです。
普段は苦みの効いた系統が好きなのですが、
年末年始に色々なものを食べた胃袋には、
香りの繭で包まれるようなこの一杯が心地いいものです。
そんな一杯を楽しみつつ、
オーナーやオーナーの息子さんと話していると、
見覚えのある箱が目の前に。
津軽駄菓子の代名詞・いも当てです。
いも当てのくじには、親と「子」の2種類があり、
食べられるいも菓子の大きさが変わります。
これはおみくじよりも早い運試し。
早速1枚めくってみれば、
くじの裏には「親」の文字。
こんな嬉しいお年玉ありません。
香ばしい皮とふっくらやさしい甘さの芋あん。
そして、お砂糖のじゃりじゃりした食感。
丁寧に淹れられたコーヒーと、
職人の手で丁寧に作られたお菓子の組み合わせ、たまりません。
好きなものに囲まれているうちに、
さっきまで少し強く吹いていた雪も止み、
次々と年始のご挨拶と一杯のために、
お客さんが入ってきます。
年末から、駅前のアウガでも豆の販売を始め、
そこでコーヒースクールも始めるジターヌさん。
時間があれば、自分も習ってみたいものです。