この時期の通勤電車、丁度春節休みの時期ということもあって
静かな車内に飛び交う声が中国語ということも多いものです。
それが一種のサブリミナル効果だったのかはさておいて、
久しぶりに慶楽に足を運ぶと、
1階の席はサラリーマンや遊びに来ていたご婦人といった団体客で賑わう中、
自分の定位置の2人掛けテーブルが空いていたので、
腰を下ろして早速注文しました。
今日食べたかったのは、タイ式焼そば。
元々、広東料理とタイ料理には繋がりがあるのですが、
それとは別の流れで存在する、いわば裏メニュー的なもの。
もやし、豚肉、ニラ、玉ねぎ、卵、ナッツ、木耳…
とにかく具だくさんな山盛りの焼そば。
レモングラスもしっかり入って、
一口目からタイな気分。
あとは、レモン果汁を注いだり、
お店名物の甘辛な唐辛子酢を絡めれば、
勢い止まることなく、一気に食べきってしまいます。
ところで、どうしてこのお店でタイ式焼そばを提供しているのか。
不思議に思ってお店のおかみさんに
「賄いだったんですか?」なんて聞いてみたところ、
有楽町には、昔タイの方が多くいらっしゃって、
その方々に提供していたものなんだそう。
確かに、あろいなたべたとか、ティーヌンとか、
この界隈にあるタイ料理店の名前も、
すっと浮かぶものです。
それにしても、まさかその時代の日本とタイを繋いでいたのが、
広東料理のお店が作るタイ式焼そばだったとは。
ここが独特なカレーを提供する理由もそんな感じでしたが、
本当に懐と奥の深いお店です。
有楽町・慶楽 タイ式焼そば(1,050円)
