三忠食堂を後にして西濠に足を伸ばせば、
水辺を流れる風で花びらが舞い踊っていました。
満開に咲く胴吹の桜も、
濠を歩く人の同じぐらいの賑わいっぷりです。
人で埋め尽くされた春陽橋を渡って、
桜のトンネルに立てば、
左右から花びらのお出迎え。
ピンク色に染まった光があたりを包み、
歩みを導いてくれます。
そんな桜に誘われて、鴨もひょっこり顔を出しています。
西濠の貸しボート、いつも乗ることなく長蛇の列を眺めるばかりですが、
いつかは見上げる角度を変えて桜を堪能したいものです。
さて、広い公園の敷地を歩いていると、当然喉が渇くものです。
ということで、外堀沿いにある可否屋葡瑠満へ。
注文したのは、アイスコーヒーとイチゴのレアチーズケーキ。
凛とした佇まいのグラスに入ったアイスコーヒーの、
コクと苦みが凝縮されたその香り。
そして、テーブルに咲く甘酸っぱい桜色のケーキのしっとりした食感。
こんな素敵な環境で窓越しに見る桜の姿は、なんとも魅力的です。
さて、そろそろ一日が終わる時間に近づいてきました。
夕日に照らされる花びらの色も、
その色合いが少しずつ変わって来ています。
たか丸くんも、今日の桜にさよならを告げるように。
お堀に写る夕日に照らされ、
ピンク色の桜も更に暖かみを増しています。
でも、まだまだ弘前の桜の時間は終わりません。
夜桜までの時間、いつものお店に行くことにしましょう。