富士宮市・第2回B-1グランプリと富士宮やきそばを巡るひる・たびさんぽ(その5)~B-1二日目・その1~
ランチと郷土食フリークの皆様、お待たせしました。ひるどきでございます!!!!!!
さて、現在のひるどきは何位になっているでしょう?
B-1グランプリ二日目。前日と同様に快晴に恵まれ、駅前のホテルから会場に向かうまでに、既に額や背中には汗が滲み出す。そして、会場に到着すると、開場前にもかかわらず既に行列となっていた。
前日に食べることができたのは6品。そして、今回の出展料理は21品。
来たからには、残り15品をなんとかして食べたいものである。ということで、こちらの方とこちらの方とで分担して、一気に駆けずり回ってなんとか15品を集めることができた。
・福井県小浜市 若狭小浜焼き鯖寿司
若狭で鯖寿司と言えば、空弁の…というよりも、固有名詞的に御馴染みとなった「みち子がお届けする若狭の浜焼き鯖寿司」。ジュワっと焼かれた鯖から溢れるたっぷりの脂とエキスを、ごはんと一緒に片手で頬張るという、欲張り行為を商品化した、「そりゃずるいよ」的な商品である。
で、こちらの鯖寿司は焼き鯖をほぐして、酢飯と混ぜ合わせたもの。かめば噛むほどに鯖の凝縮された旨みが、ご飯となじんでくれるのだが、意外に玉子がアクセントとして効果的なのも見逃せないところである。
・静岡県袋井市 たまごふわふわ
この料理は、実は江戸時代から既に存在していたものなのだが、その当時から「たまごふわふわ」という名前で記されていた。とはいえ、実際に調理している姿はふわふわという可愛いネーミングどころではない。
とにかく、混ぜる。そして泡立ててふわふわにする。混ぜてナンボ攪拌してナンボの世界である。今でこそミキサーを使っているのだが、江戸時代にこの料理を作る際には、どんな苦労があったのだろうかと思ってしまう。
基本は、そんな苦労で泡立てられたふわふわの玉子と、ダシ汁を合わせたもの。玉子がふんわりと軽い食感で口の中を包み込み、その食感からダシの旨みが不思議な感覚と共に広がる。玉子自体に強い味がついてないので、ダシを空気で食べるといった具合か。
袋井市では、お店によってダシのベースを変えているようで、魚ダシを使えばあっさりとしたコクが広がり、鶏ダシを使えば親子ふわふわとなる。こういった違いこそ、現地で味わいたいものである。
・静岡県静岡市 静岡おでん
KIRINのCMの力というのはすごいもので、この静岡おでんもこのCMで一気に全国区となった料理である。そして、静岡おでんと聞くと、「黒はんぺん」、「串」、「つゆが黒い」…といった具合に、分かりやすい特長がたくさんあることも、この料理の知名度が高い理由でもある。
もちろん、黒はんぺんはしっかりと煮込まれており、スジ肉も串を持つと、プルンプルンに官能的に身を震わせる。色目よりもあっさりとした口当たりのつゆを、しっかりと吸い込んだ種が旨い理由は、かつおぶしをたっぷりとふりかけるからでもある。
富士宮焼きそばのダシ粉もそうなのだが、立ち上がりから旨み成分がたっぷりと口に入って舌に当たれば、反則の域に達するぐらいに旨いことが確定。そんな静岡おでんは、「しぞーかおでん」という発音が正解。
・岐阜県郡上市 奥美濃カレー(飛騨牛すじカレー)
ご当地カレーといえば、スープカレーや焼きカレーのように、ルックスの時点から特長を出しているものや、使っている具材や組み合わせに地元色を前面に出すものもあって、ラーメンほどではないものの、百花繚乱に近いものとなっている。
こちらのカレーは、郡上の地味噌を隠し味につかったもので、まろやかな甘さとコクから、スパイシーな刺激への展開が心地よく流れるのが特長。もちろん、ご飯との相性もすこぶる良く、里芋が入っている不思議な違和感も楽しみへと転ずる。
家庭的な味なのに、プラスアルファのあるこの味は、地域活性化のために開発されたものなのだが、家庭のカレー2.0的な要素も持ち合わせている。
・神奈川県厚木市 厚木シロコロ・ホルモン
同じ神奈川県に住み、高校がこの厚木市内だっただけに、実は影で応援していたのはこのシロコロホルモン。厚木は養豚場が多く、駅前には老舗の豚の味噌漬け屋さんがあったりする。それゆえに、厚木にはホルモン屋さんが多く、平日もそうじゃない日も、ホルモン屋さんは賑わっている。
で、このシロコロホルモンは、大腸を割かずに筒のままで食べるというもの。外側のグシュグシュした食感と、内側のたっぷりと付いた脂のコクは、味噌ダレによって尋常じゃない旨さを作り出す。
噛んでも噛んでも旨みが出てくる嬉しさと、地元の名産品を静岡で食べる嬉しさ。両方を感じることができるのは幸せである。
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