築地・かとう 牡蠣豆腐の定食(1,300円)
旨いランチと地元食フリークの皆様、ひるどきでございます!!!!!!
ところで…現在のひるどきは何位になっているでしょうか?
こちらの御大から、「かとうの牡蠣豆腐が旨そうだったぞ!」という、話を聞いて数日。ようやく、築地に出向き牡蠣豆腐を対面する日となった。
幸い、店頭に行列はなく、店内にも若干の空席を発見。そして、席に座ると同時に牡蠣豆腐の定食を注文。
上着を脱いで、食べる身支度をしている中で視界に入ってきたのは、自分が一番好きな言葉であるカキフライの文字。そして、そこに書かれていた広田湾という文字。
自分もよく三陸産の…ということで、食べたカキの産地について綴っているものの、実際に三陸となると青森県の南東部から宮城県の牡鹿半島までの広範なエリアが入るため、実はあいまいになってしまう。
ところが、このお店では岩手県の広田湾と、しっかりとトレーサビリティオブ三陸といった具合に産地を紹介している。そして、ここまで明確に産地を書いているお店というのは、お昼ご飯の世界では少数派なのである。
ということで、期待値がかなり高まったところで、牡蠣豆腐の定食が運ばれてきた。
約8センチのゴロンとしたルックスの牡蠣は、一目で溢れんばかりの弾力が伝わってくる。
さっそく、持ち上げてみると…
ずっしりとした重さと、ぎゅっと締まった身のハリを端越しに感じる。ぶるんぶるんと、震えるごとに口に入れる瞬間が待ち遠しくなる。
ポン酢に浸して、口いっぱいに頬張ると、これが面白いほど旨い。噛めば噛むほどに弾力に溢れる身から、エキスがじわっとあふれ出し、さらに噛めば噛むほどに舌には旨みが蓄積されるので、えらく濃厚な味が余韻になる。
最初の一粒目から、牡蠣をおかずにご飯を食べようと思ったのだが、牡蠣の味があまりにも良過ぎたので、ご飯の味と一緒にしたくないと思い、茶碗に手が伸びなかった。
そして、その断面は…
ワタの面積が小さく、ワタを包み込む細胞の厚みに嬉しくなる。つまり、苦味が味になっているのではなく、コクに対するアクセントとして味を構成するパーツになっているということ。
「ここの牡蠣が旨いのよ」
と、おかみさんが仰っていたが、確かにその通り。全部たいらげた後のおつゆにも、牡蠣の旨みがしっかりとあふれ出しており、これもグビグビと飲む。
すると、身体は温まり、ニットを脱げばよかったと後悔。そんな、何もかもが温まる一品になっている。
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