ついに全線開業、東北新幹線! 青森に行ったら、これを食べて欲しい! その1・青森市浪岡町「青森・浪岡ホットアップルサイダー」
去年の12月までは、
東北新幹線全線開業に向けたカウントダウンが続いた青森県。
自分も2年間という短い期間ながら、実際に住んでみると、
これでもかと思えるぐらいに過ごしやすく、
水が合ったなんて言葉じゃ言い表せないぐらいに、
青森の良さに惚れてしまった。
だからこそ、東北新幹線の全線開業をきっかけにして、
青森に関心いただいた方には、
ぜひ足を運んで欲しい観光地や、日常生活の現場が山ほどあり、
それを全部回ってもらいたいというのが本音。
とはいえ、食べ物。特に旅行中のそれとなると
2泊3日なら7食+帰りの駅弁やスイーツといった具合に、限られてしまう。
だからこそ、本当におすすめしたいお店となれば、
意外に限られてしまう。
そんな「また、青森に来たい。」と思わせるような食べ物には、
色々なものが込められている。
それは作り手のこだわりだったり、
食材に対する愛情だったり。
例えば、この浪岡・青森ホットアップルサイダーがその一つ。
基本的には、毎月第3土・日に、
青森の観光物産館「アスパム」で場立ち販売をしているのだが、
今は、新青森駅横で期間限定で開催中の
「青森青空市」にも出店している。
暖かい建物の中から、いったん外に出るため、
青森の寒さに慣れてない方であれば、
風の冷たさや雪道を歩くことへの緊張感から、
ちょっと心理的に疲れてしまうのだが、
この一杯が心をほぐしてくれる。
最近、青森の津軽地方を中心に、りんごジュースを暖めたものが、
色々なところで振る舞われているが、
残念ながら、既存のジュースを温めただけというものが多い。
だから、温かくして飲む場合にも甘さが立たず、
酸味が強いだけの味になったり、香りが少なかったり、
それによって、りんごの味に対する印象を損ねてしまう場合がある。
確かに、温めて提供することで「寒いところで飲む温かいもの」
という物理的機能は果たされるのだが、
正直言って、それ以上には心の中に残るものがない。
一方、青森・浪岡ホットアップルサイダーの場合は、
「完熟りんごの良さを知ってもらう」ということが一番の目的なので
完熟した最高の状態のりんごを使い、りんごそのもの味を伝えるための、
ベストコンディションが保たれている。
だから、「香りを感じて、濃厚な甘さと酸味を感じて」という具合に、
飲むことで伝わるメッセージが色々と詰まっている。
そんなストーリーが宿るものだからこそ、
身体だけではなく心も温まる。
この取り組みを始めた時点では、賛同する農家の方も少なかったというが、
今では10件以上の農家の方が、この取り組みに協力しているという。
りんご農家の方が、一つ一つのりんごに込めた思いは、
どこのエリアのりんご農家でも同じ。子供を育てるのと同じだ。
ただ、問題はそれを人に伝えるための手段と目的が、
混同されてないか?ということにあると思う。
とにかく、まずは一杯。
本当のりんごの実力を知ってもらうことが青森の課題であり、
りんご王国•青森が未来に渡って王国たる条件だと思う。
◆現在、JR青森駅近くのねぶた観光施設「ワ・ラッセ」内のレストランにて、
ホットアップルサイダーの提供を実施しています。
◆青森・浪岡ホットアップルサイダー