目黒川の桜、代官山の桜
一週前の日曜日。
朝の中目黒駅から出てくる人波には、
既にたくさんの笑顔が咲いています。
人波が向かう先は目黒川。
もちろん、桜に会うためです。
いつもの東横線が、目黒川にさしかかる瞬間、
ちょっと特別な風景に様変わりしたり、
トンネルの先で出迎える桜の姿に、
冬から春に季節が移ろう瞬間をシンクロさせたり。
川面にうっすらと映るピンク色があれば、
川面を覆い尽くす圧倒的な桜の姿も。
青空の下に咲く桜と過ごす時間が
1分1秒と増えるごとに、
人の数も増えてきました。
あまりに人が多すぎるとゆっくり見えないとか、
人が少なすぎると物足りないとか。
桜のある風景に対して、
ごめんなさいと謝りたくなるぐらい、
色々な期待をしてしまうものです。
とはいえ、綿菓子のような桜を見つめていると、
その瞬間だけは無心になってしまうものです。
眩しい日差しが道に映す影絵も、
不思議なぐらいに立体的。
色がなくても、やっぱり桜なんですよね。
花が咲き、
ピンク色の絨毯が広がり、
新緑に染まる。
中目黒は桜が変化する瞬間と共に、
生活できる街なんだなぁと、
歩いてみて改めて感じたものです。
で、たくさん歩けばお腹が空くのは仕方がありません。
ということで、代官山に咲く桜を見に行くことに。
やってきたのは、お気に入りの喫茶店・モカザナ。
窓際の席に座って、パスタランチとスイーツセットを注文です。
甘さが詰まった野菜を食べて、
空腹を少し満たしたところでパスタが運ばれてきました。
この日のパスタは、明太子とエビ、そしてアスパラの組み合わせ。
モチモチパスタの食感を楽しみつつ、
無意識に桜色モードだったんだことに気がつきます。
そして、食後のスイーツは桜のデリス。
春のスイーツとして桜をモチーフにしたものは数あれど、
この完成度の高さには驚きです。
もちろん、傍らにはモカザナブレンド。
五感で楽しむ桜の時間。
そんな一年に一度の瞬間だからこそ、
とことん桜色に染まるのもいいものです。