青森→十和田→八戸→弘前 しょうが焼きとナポリタンで、青森流カリナリーツーリズムをする約300キロ ~その2・蕪島のウミネコと、鮫で食べるナポリタン~
青森を出て約3時間。ようやく八戸市内に入ったものの、メインストリートを走っているうちに、本来の目的のあるお店ではなく、蕪島(かぶらじま)という観光スポットに向かうことに。
この蕪島は、大正時代に国の天然記念物として認定されたウミネコの繁殖地。そして、ウワサに聞いていたのがウミネコの数が尋常じゃなく、まるでヒッチコックの「鳥」を彷彿させるようだという話。
そして、車から降りて目の当たりにした光景は、まさにその通りのものだった。
駐車場にもウミネコ、
売店の屋根にもウミネコ、
島の頂上にある蕪嶋神社の賽銭箱にもウミネコ。
この神社に通じる階段の両側では、茂みに隠れてウミネコが巣を作り卵を孵している。カメラを向けると、卵を隠そうとしたのは、やっぱり母性本能によるもの。
で、これだけウミネコがいるということは…
フンも大量に散乱している。実は、蕪島に来て最初に驚いたのが、これが原因の匂い。慣れるのが先かここから離れるのが先かという具合。慣れ→限界→慣れ→限界という曲線が、頭の中に描かれる。
そして、恐れていた事態も発生…ただ、実はこうなった場合に、神社に見せると記念品みたいなものがをもらえるという話を聞いたものの、それを知ったのは数日後…
ただ、どうして忘れてはならないのが、どうしてウミネコがこの島を選んだか。そして、これだけの数のウミネコを、満開の菜の花と共に目にすることができる奇跡。
地元の人にとっては、「ウミネコがいるところ魚あり」という具合に、漁場を教えてくれるいわば語り部。
ここは、自然と人間の共生のあり方を教えてくれる貴重な場所だ。
そんな蕪島を後にして向かったのが、車で約15分程度のところにある「鮫」という駅。
基本的に生活駅なので、とくに大きなお店があるわけではない。ただ、地元のスーパーには南部地方らしいお菓子があったり、むつ食品レーベルのフライシリーズがあったり、スーパニストにとっては何とも楽しい街である。
そんな街のメインストリート沿いにあるのがairというお店。
昭和なお店が立ち並ぶ中で、このお店が放つ異彩は鮮烈。外から見える姿は、学生御用達なミニミニフードコート。しかし、テラコッタが敷かれたエントランスを進むと、そこに広がっていたのは、和と洋のハイブリッドな内装だった。
そして、更に驚いたのが、
鉄ファンならずとも驚いてしまうほどに、駅が近い。時間さえ合えば、コーヒーやスイーツを食べながら
こんな光景もお目にかかることができる。
さて、ここで注文したのは、当然ながらのしょうが焼きと、メニューにはないものの作っていただけるということでナポリタン。
そして、このナポリタンがすごい!
自分がイメージしているナポリタンの姿というのが、パスタの茹で加減がアルデンテではなく少しやわらかめ、そこにケチャップがしっかりと絡んでいて、タマネギ、ピーマン、ベーコンといった具がミックスされているというもの。
しかし、ここのパスタは茹で加減が絶妙すぎるぐらいのアルデンテ。トマトソースとパスタだけで、ここまでの印象を与えてくれるナポリタンに逢ったのは、正直初めて。ここに、しっかりと炒まったベーコンやタマネギが絡むことで、洗練と共修が融合したかの味になる。
いやぁ…このお店はすごい。そんな感動にも近い思いを胸に、車は今度こそ八戸の繁華街へと向かう。
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