青森県八戸市・「オステリア・デル・ボルゴ」 温もり、つながり。

16/03/2011青森,東北

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自分にとって第二のふるさとである青森や、
岩手、宮城、福島、茨城など太平洋沿岸を中心に、
様々な場所に大きな被害を及ぼした今回の東日本大震災。
多くの被災者を出し、原発の問題が刻一刻と変化する中、
自分が何度となく訪れた八戸の地も、深刻な状態の下にある。
そんな八戸の地に、オステリア・デル・ボルゴという、
イタリアンのお店がある。


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青森県野辺地町生まれのシェフ滝沢氏が、青森の食材にこだわり、
それが持つポテンシャルを最大級に高めるために、
近代的な調理方法とクラシックな調理法を駆使して、
ベストな料理を提供している。
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ストイックなまでに味に打ち込み、
自分の道をごまかさずに、真っすぐな道を歩いている。
どの料理に触れても、その強い意思が舌越しに伝わってくる。
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その姿勢の奥底は青森を愛し、何よりお客様を愛していること。
だから、外食なのにどこか家で食べるような安心感を覚える。
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気持ちと技術が融合した味に触れると、
涙だって出てきてしまう。
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自分が知る限り、滝沢さんは八戸に被害が及んだ後、
周辺エリアの他の飲食店よりのどこよりも早く、
地元の復興の為に動かれている方のために、炊き出しなどの活動を始めた。
自分自身だって、お店のことがあるにもかかわらず、なのに。
そんな、このお店の姿勢や活動に対して、
こんな取り組みが始まっている。
本当の地域活性化とは、
それっぽく見えるスキームを開発者が自画自賛したり、
現場を知らない役所の人が褒め称えるのではなく、
地域で経済循環動き出すことであって、
このシステムは被災地域を活性化するものだと思う。
今の自分にできることは、被災地の食材や、
被災地にまつわる料理を積極的に選んで食べることしかない。
でも、何ができるだろうかと悶々と考え込んで、
時間が過ぎてしまうよりも、
まずは被災地の経済を活性化するために、
食材やお店に可能な形でつながることが大事だと思う。

著者プロフィール

takapu

ごはんフォトグラファー/Local-Fooddesign代表
食にまつわる各種コンテンツ制作(フォトグラファー、エディター、フードライター、インタビュー)、商品開発・リニューアル提案、PRツール・ロゴ制作などを手掛けます。
創業75年以上の老舗食堂を紹介するウェブサイト百年食堂の制作・運営もしています。
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Posted by takapu