青森県弘前市・しまや おめでとうの食卓。
今年のGW、青森に向かう新幹線の中で、
弘前でお会いする予定だった方と、
メールのやりとりをしていたのですが、
とても素敵な出来事があったという文面を見て、
お祝いモードで弘前のしまやに向かいました。
小上がり席に座ったところで、瓶ビールをグラスに注ぎ、
豆もやしの炒め物、ナスの紫蘇巻き、タラたまといった、
津軽の伝承料理を食べながら、素敵なお話を色々と伺います。
揚げたて熱々のタラの芽とフキの天麩羅を
ハフハフと頬張りながら、
おめでとうの食卓には穏やかで優しい時間が流れています。
実は、ご一緒している方もしまやが大好きで、
自分がお連れして以来、何回も訪れているそうなのですが、
この貝焼きみそは初めてだったようです。
最近、注文することが多くなったつぶの煮付け。
貝の粘りでとろっとした煮汁をたっぷり吸った凍み豆腐、
やっぱり、こうなると日本酒が恋しくなります。
お酒の美味しさを知ったのも、このお店ですし。
こごみの胡麻和えを食べて、北国に春の訪れを感じつつ、
夏を先取らんとミズの水物もいただきました。
食卓に並ぶ食材や料理が歳時記となっているのが、
津軽地方のいいところ。
なので、この時期に水物を食べることは、
自分にとってちょっとしたサプライズなんです。
仕上げに津軽そば。
出汁の美味しさとふわふわな食感のそばは、
お酒のおつまみとしての味にもなっています。
自分が好きなお店で、
自分にとって大切な友人のとっておきの笑顔を見ると、
嬉しさは格別なものとなります。
ご馳走は、おもてなしの気持ちが味に込められたもの。
おもてなしの気持ちは、丁寧な仕事じゃないと伝わらないもの。
しまやの料理にはいつもそれが宿っています。
だから、大切な人をこのお店にお連れするのが大好きなんです。