青森県青森市・シュトラウス ザッハトルテとホットアップルサイダー

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青森に2年間住んでいたものの、
残念ながら当時はタイミングが合わず、
一度も訪れることがなかったお店も、
たくさんあるものです。
その一つがこのシュトラウス。
以前からその重厚な外観が気になっていたのですが、
逆に自分にとっては、それが敷居の高さにもなっていました。
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そんなお店のドアに貼られていた案内には、
青森・浪岡ホットアップルサイダーの文字。
敷居の先にお邪魔するタイミングだったんだと思います。
こうなると、いよいよ入店しない訳にはいきません。
テイクアウト用のスィーツが並ぶガラスケースを横目に、
およそ青森とは思えないようなフロアで注文したのは、
ザッハトルテとホットアップルサイダー。
自分にとって見覚えなく、
ウィーンのカフェでしか味わえないであろう
メニューばかりだったので、
ちょっとした浮気心もあったのですが、
ここは初志貫徹です。
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たっぷりの生クリームに大きめのザッハトルテ。
チョコレートの甘く重厚な香りと、
ホイップの蓋越しに広がる、
ホットアップルサイダーの甘く爽やかな香りが、
テーブルの上で交わりつつあります。
ザッハトルテを口に運ぶと、
もう頭の中は美味しさで一杯です。
軽やかなホイップクリームをちょこっとつけて、
一口、また一口。
そんな、はやる気持ちを抑えてフォークを置いて、
ホットアップルサイダーを一口。
シーズンベストたる完熟りんご、
その全てを凝縮しているからこそ、
ザッハトルテのスケールをしっかりと受け止め、
心地よい酸味が余韻として奏でられるのです。
このお店のスイーツを手がけられているのは、
日本に数名しかいない、
オーストリア国家公認製菓マイスターである三浦さん。
クラシックがあってこその味なんだろうなぁと、
主の姿が消えたケーキプレートを見て感じます。
そして、青森•浪岡ホットアップルサイダーも、
浪岡りんごの美味しさを伝える、
いわばりんごそのものの媒体。
共通しているのは、
どちらも、本物を提供しているということ。
見えない努力と偽りのない尊敬がなければ、
こんなハーモニーは生まれないと思うのです。
そして、自分で勝手に作った敷居なんて、
飛び越えてしまうべきなんだなぁと実感しました。

ローカルフードデザイナー/伝承料理研究家

食や旅をテーマにした商品開発や既成品リノベーションを始め、コンテンツ企画、取材・執筆・撮影、PRツール制作、漫画原作、講演、事業所の強みづくりコンサルティングを手がけています。

お仕事に関するお問い合わせは、local.fooddesign@gmail.comまでお願いいたします。

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