青森駅⇒札幌駅 急行「はまなす」に乗って。

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青森駅、22:30。首都圏に比べると夜が早く終わる土地・青森なのに、ホームには多くの人の姿があった。
少し大きい鞄を持つ親子連れや、小旅行に向かう友人同士。自分にとってはまったく素性も顔も知らない他人なのに、十数分後にはここを発つ急行「はまなす」に乗って、旅人という共通の存在になる。
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出発前の時間で、その姿を撮影する人もいれば、自販機で飲み物を買って乗り込む人もいる。旅の楽しみ方は色々、でも、出発前の独特の緊張感は同じ。
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自分も、そろそろ上下ベッドの寝台車に身体を預けることに。狭い通路を通り抜け、ベッドに備え付けの毛布を広げてスタンバイOK。
車体が動き出す。窓ガラスに映るのは家の明かりと街の灯り。車窓が流れても流れても見える景色はほぼ同じ。
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だから、JRマークの浴衣に着替えて眠ることにした。起きたらそこは、津軽海峡の向こう側だ。
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揺れる2段ベッドの上で目を覚ますと、窓の外には自然の象徴・北海道の姿。流れる木々を見つめながら、ぼーっとした頭を少しずつ目覚めさせる。
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もうすぐ、目的地の札幌。毛布をたたんでいると、北斗星のマーク。本当に同じものを使っているのか、自分の記憶には比較する材料がないものの、やっぱりちょっと顔がほころぶ。
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札幌に到着したのは朝7時台。旅人という共通の存在も、ここから先は別々の存在になる。列車を降りる瞬間のちょっとした寂しさは、きっと見知らぬ人との奇跡的な共有感が、失われることから生まれるんだと思う。

【この記事を書いた人】

【ローカルフードデザイナー/うまいものフォトライター】

元国家公務員→ブランディングデザイン事務所・合同会社ソトヅケの代表です。食や旅をキーワードとした会社やお店のブランド構築と、お客様に繰り返しご利用いただくための日々の支援に取り組んでいます。

商品企画、広告写真撮影、ブランドツール・コンテンツ制作、販促企画、広報支援等幅広くサポートしています。

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