【ぬいどう食堂/青森県佐井村】やっぱりウニ丼!(1,500円)
広がる海に、鮮やかな山の木々。青森市内から約3.5時間、ロングドライブの理由は、夏に輝く下北半島の自然と、佐井村の至宝に会いに行くためです。
曲がりくねった山道を抜けて、見えてきたのは青い屋根。そこに描かれたぬいどう食堂の文字。オリンピックと同じく、四年ぶりの訪問だったのですが、当時から変わったことはありません。
店内に入れば、おばちゃんの元気な声。そして、注文した名物のウニ丼。これも変わりません。
数十個分のムラサキウニがてんこ盛り。艶やかで柔らかな姿は、豊かな自然の贈り物。
さっそく一口食べれば、もう悶絶。醤油で味をつける必要のない圧倒的な甘さとコク、磯の香りに乗って、口の中に陸奥湾が広がります。しかも、ご飯とウニの層との厚さがあまり変わらず、こうなると、ご飯は薬味です。
副菜も、佐井で獲れた魚介の数々。ほろっと崩れるコンブの煮物に、優しい弾力のイカ刺し、そして地貝のお味噌汁。まさに、佐井村づくしです。
ところで、佐井村といえば夕陽が綺麗な景勝地でもあります。きっと、ウニの鮮やかなオレンジ色は、優しい光に照らされたからなんでしょう。