【ぬいどう食堂/青森県佐井村】まずは一度、このうに丼を食べて欲しい!!

25/08/2008青森, 東北, 寿司/刺身, ひるベスト!!!

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青森市から、車を走らせること約3時間30分。休憩も取らずに車を走らせて向かうは下北半島。

青森市内や津軽半島の蟹田から、下北半島行きのフェリーが出ているものの、少し涼しげな気温の中をむつ湾沿いに車を走らせていると、少しだけ開けた窓から、左から右へとさわやかな潮の香りが通り過ぎる。

巨大な風力発電用の風車や自衛隊を横目に、2時間30分ほど走ると車はむつ湾から離れ、一気に山道へ突入する。運転する自分が酔ってしまいかねないぐらい、アップダウンも右往左往も厳しい道のりを超えたところで、右手に一軒の食堂が見える。

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そのお店、ぬいどう食堂の壁には手書きのペイントで、丼物のラインナップが描かれている。ここに来るために、一杯のコーヒーとアミノ酸の錠剤2粒でやりすごしていた自分には、どれもこれもが魅力的だ。

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ガラスの開き戸を右に動かし、店内に入ると二人のおかみさんが「いらっしゃいませ」と、暖かい声で出迎えてくれる。いつも聞いている言葉なのに、不思議なほど違って聞こえた。

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お店の奥にある座敷に靴を脱いであがり、テーブル席に腰を下ろしたら、今一度だけ店内のメニューを確かめる。でも、初めから注文したいものは決まっていた。8月一杯までにしかお目にかかれない一品に決めていた。

だからすぐさま、おかみさんにうに丼を注文した。

丁度、テレビではオリンピック中継の真っ最中。1時間の時差越しに野球を映し出す画面を見ながら厨房の様子を見る。そんな妙な動きにしか見えない自分の元に、うに丼が運ばれてきた。

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直径約15センチの丼一杯に、なみなみと盛られた大量のウニ。小ぶりのウニを使っているので、その数はおそらく数十個分。

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まるで、カレーライスを食べるかのように食べる。食べる。でも、ウニはまだまだたっぷり。泣けるぐらいに濃厚なウニの味をご飯が受け止めきれない。自分もこのウニの旨さを受け止めきれない。贅沢を通り越して、罪悪感に包まれるぐらいのボリューム。

でも、やっぱり心は正直だ。旨い、最高。

正直、頭はまだ運転のダメージでぼーっとふらつき気味なのに、箸は止まらず、地魚の刺身ももずくも煮魚も、貝の旨みが染み渡る味噌汁も一気に姿を消した。
食べ終わった。ごちそうさま。でも、これは朝食分。すぐさま昼食分としてお代わりしたのは、歌舞伎丼。

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さぁ、今度はイカだ、イクラだ、アワビもいるしウニだって東京的に考えたら、これで十分なぐらいの量だ。
そんな贅沢な彩りに覆われた丼ゆえに、食べる順番に悩む。イカに醤油をつけて甘さにうれしくなり、アワビのコリコリした食感に期待は満たされ、イクラの味加減が自分のフェイバリットな味と同じで、最後に再びウニに溺れる。

あぁ…帰りたくない。でも、少し天候が怪しくなってきたので帰らないと。

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青い屋根に描かれたぬいどうは、このお店から見える「縫道石山」という山にちなんだ店名。ぴょこっと出っ張った岩の方角に向けて、3時間30分かけて再び車を走らせる。

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しばらく走り、行きは通過した展望台に車を停めると、厳しさが織り成す絶景を目の当たりにすることができた。

そして数年後。この感動を味わうために、再び車を走らせて来てしまいました…!

【ぬいどう食堂/青森県佐井村】やっぱりウニ丼!(1,500円) | ひるどき日本ランチ日記
広がる海に、鮮やかな山の木々。 青森市内から約3.5時間、 ロングドライブの理由は、夏に輝く下北半島の自然と、 佐井村の至宝に会いに行くためです。 曲がりくねった山道を抜けて、見…
この記事を書いた人

takapu

ローカルフードデザイナー/伝承料理研究家/Local-Fooddesign代表。「10年後でも古びないモノ・コトづくり」をコンセプトとした商品・サービス開発、既成品リニューアルをはじめ、食と旅がテーマのコンテンツ制作・事業、編集、撮影、執筆、漫画原作、講演を手がけています。プロフィール・事業実績はこちらから

Posted by takapu