埼玉県新座市 山田うどん(新座畑中店)・パンチセット(690円)
埼玉県内を中心に約200店舗を構える、
うどんチェーンの雄・山田うどん。
黄色地に赤いやじろべえで案山子な看板。
数えきれない程ロードサイドで見かけても、
今まで車を停めることはありませんでした。
が、去年の秋に書籍が発売されたり、
それをこの方が読んでいるのを見て、
いよいよお尻に火が付いてしまいました。
店内に入ってメニューブックを見ると、
幼き日のイメージからは想像できない写真の数々。
うどんだけでなくそばだったり、
チャーハンや肉豆腐といった丼セット、
あるいはカレーにラーメンまでスタンバイ。
いわゆる麺食堂だったのです。
そんな中から選んだのは、
土日祝限定だというパンチセット。
この名前を見たら注文しないわけにいきません。
運ばれてきたのは、豚モツ煮とご飯、そしてうどん。
確かに、パンチのあるセット。
うどん屋さんの一口目が豚モツ煮という感覚は、
なんとなく、甲府のそば屋の一口目が鶏モツ煮というのと近いのですが、
さっそく口にすると、モツにやや太めのコンニャクとメンマの、
三段階の噛み心地で煮汁の旨さがあふれ出します。
もちろん、ごはんと合わない訳なく、
サービスの生卵と絡めて食べると、
茶碗だけが空っぽに向かってしまいます。
ということで、方向転換して主役のうどん。
そばや冷やしうどんも選べるのですが、
やっぱり王道はたぬきうどん。
チュルンと啜ってモチモチな美味しさ。
おつゆの感じもお店のイメージどおり。
変な話ですが、チェーン系のお店にはイメージと違いすぎる旨さは不要で、
「こういうのが食べたかった!」をどれだけ作り込んでいるか。
それが大きいと思うのですが、まさに理想的な「思いの他旨い!」でした。
思えば、実家の近くにも山田うどんがあったのですが、
あの看板は今も回っているのだろうか。
と、足を運んでみたくなりました。