青森県三沢市・’09三沢基地航空祭
バラ焼きやら、から揚げやら、とかく食べるためにしか足を運んでいなかった三沢市。しかし、どうやらイベントだけは外してはならないようだ。
三沢市最大のイベント、三沢基地航空祭。
毎年、全国から大勢のお客さんが集まる航空ショーだが、今年はアメリカ空軍のアクロバット飛行チーム・サンダーバーズが、15年ぶりに日本で展示飛行を行うこともあって、基地に向かうまでの道路は大渋滞。もちろん、基地周辺も大渋滞。
ということで、基地の中に入った時には、航空自衛隊のアクロバット飛行チーム・ブルーインパルスのアクロバット飛行は、既にエンディング近くになっていた。
佐世保バーガーやら、ホットドッグやらが出店している模擬店ゾーンの人並みをかき分けて、滑走路付近に到着した時には、既に人の山・山・山。そんなお客さんが見上げる先には、ゆらゆらと動く機体の姿。
その正体は、軍用大型長距離輸送機・C-17。まるで空を泳ぐくじらのように、ゆらゆらと揺れ動く姿は、どこか愛くるしさを感じてしまう。
そして、いよいよサンダーバーズのお目見え。パイロットも地上展示の機体から注目。
サンダーバーズは6機編隊だが、まずは4機のフォーメーションから。とはいえ、この時点で航空祭初経験の自分には衝撃の一言。速いのは当然で、地上からまさかの低さで飛行したと思いきや、突然空高く舞い上がって、飛行機雲の孤を描く。
この孤を描く姿が、なんともかっこいい!!
「左手後方から、○号機が…」といった感じに、場内にフォーメーションの説明がされるが、それを耳にしてレンズが機体を追いかけようにも、なかなか速度についていけない。
で、いつの間にか5機でのフォーメーションになっていて、狭い機体間隔を保ちながら高度を一気に上げて孤を描く。
時に、後方からすごい速度でフォーメーションに迫ったり、時に低空飛行で「ぶつかるんじゃなかろうか」ぐらいの機体間隔ですれ違ったりと、とにかく凄いの一言。
再びフォーメーションチェンジとなり4-1-1的な体制になる。2機が自由に飛び回り、4機が低空で孤を描く。
そして、6機のフォーメーション。機体に描かれたフェニックスのペイントが、整然と空を飛び回る。
で、このカリプソパスという技がすごい!この後、上下の機体が入れ替わって狭い間隔で飛行するのだが、1機は逆さまの状態で飛行している。頭に血が上ったらどうなるとか、重圧とか色々なことを考えてしまう。
そんなサンダーバーズのアクロバット飛行は、あっという間に感じるぐらいに終了。
正直、この日の数日前までは「うーん…どんなもんなのだろうか」と思ってもいたが、行ってみるとそんな風に思っていた自分が馬鹿らしくなるぐらいに、このイベントはすごい。
「機会があれば」ではなく、「一生に一度は!」とお勧めしたくなったのであった。そして、このイベント用にレンズを買い足したくなる自分もいたのは、ここだけの話ということで。
※写真は、flickrにも掲載しております。いやぁ・・・便利なシステムですな。