吉祥寺・ひまり屋 探すべき、通うべき、愛すべき隠れ家。
そういえば、10日前に行った浪岡の地で生まれたのが、
吉祥寺にある日本酒やのご主人。
そのご主人から「吉祥寺にある青森なお店」ということで、
紹介されたお店が、ひまり屋という居酒屋さん。
このお店、駅からやや離れたところにあり、
しかも道中に大きな目印もないので、
初めて行くにはちょっと難しいのだが、
小さな灯りと壁に飾られた鯵ヶ沢の日本酒、
「安東水軍」の看板を見つけると、色々な意味で嬉しくなる。
入口は小さな木の扉、なので身体をかがめて店内へ。
掘りごたつ式のカウンターに座ったら、
メニューを見ながら最初の一杯。
そして、お通しのブリ大根。
この姿がお店の美味しさを物語っている。
このお店のメニューは、
額に入れたくなるぐらい、見ていて楽しくなる。
単純に字が奇麗で勢いがある。というのもあるが、
旨そうに思わせる字って、こういうことなんだろうなぁと思う。
で、お造りから。
ブリ、ホタルイカ、のれそれ、ツブ貝、関あじ、鰹、鯖、ウニ、平貝。
どれを食べても「おぉ!」と唸ってしまうか、
美味しさにダンマリを決め込んでしまう。
次に、このお店名物の自家製薫製。
チーズだけではなく、砂肝やはんぺん、玉子にうなぎまで。
香りが宿った美味しさを、ありがたく五感で味わう。
基本、自分はあまりお酒が飲めないので、
この、きのこと唐揚げのマリネとか、
カキフライとか、料理が美味しいことが、
居心地の佳さに直結する。
でも、青森の地酒を筆頭に、
豊富な日本酒のメニューの中から、
「隠し酒」なんていうものを見つけてしまったので、つい注文。
チェイサーのお水が、
レアものなワンカップに入って出てくるのも趣あり。
締めは肉味噌チャーハン。
この旨味、このボリューム、この味が
胃袋に最高の締めくくりをしてくれる。
このお店に行ったのは、3月下旬。
入口には、東日本大震災への寄付を募る大きな酒瓶。
3ヶ月経過した今、この瓶はどうなっているのだろうか。