むつ市・ここに海あり!コロッケあり!~大湊海軍コロッケを食べ歩いてみました。

10/11/2008青森,東北,揚げ物,ひるたび・さんぽ

081105-01.jpg
最近、青森県の食イベントに引っ張りだこなのが、このマーク。
青森県のマサカリ・下北地方のうち、むつ市にある大湊というエリアで生まれたのが、海軍系の食アイテム「海軍コロッケ」。
そんな、ある意味でミリメシな地域資源を活用して、むつ市内では食の地域活性化が展開されているが、オフィシャルサイトによると、当時の海軍に伝わるレシピに忠実に従ったお店にだけ、大湊海軍コロッケブランドを付与しているのではなく、二つの特長を備えたコロッケに対しこのブランドを付与している。
一つが揚げ油にヘットを使っていること。築地の場内にあるお店でも、揚げ油にヘットを使っているお店があるのを考えると、やはり体力勝負な方々のエネルギー源は、動物エキスといった具合か。そしてもう一つが、下北地方の食材を使用していること。
という具合に、提供ルールに比較的自由性が高いため、その解釈で遊ぶことが可能となり、オフィシャルの販売店ごとにコロッケの提供スタイルが違う。つまり、歴史とお店らしさが共存した味が提供しているのだ。
081105-02.jpg
たとえば、グランドホテルむつにある「グランブルー」では、衣の姿とソースの色合いでホテルダイニングらしさを演出し、メインディッシュとして立派な存在感を作り出している。
081105-03.jpg
しかも、ナイフを入れるとおまんじゅうのように、ジャガイモの中にいろいろな具を包みこんだ、明治時代の旧海軍のレシピに忠実なスタイルになっている。
081105-04.jpg
一方、コロッケといえば街中のお惣菜屋さん。ということで、和(なごみ)というお店で販売されているのが、
081105-05.jpg
これぞ!な形のコロッケ。中身はイカメンチ的だったり、にんにく入りだったり、ホタテ入りだったりと、豊富なバリエーション。
081105-06.jpg
そして、居酒屋さんでも提供されているのがこのメニュー。「どんどこどん」というお店では粗々しい衣に包まれた球体が、色鮮やかなトマトソースと共にゴロンと登場。
081105-07.jpg
箸でザクっと割るときの力加減が、妙に海軍らしさというか男くささを感じさせ、中から広がるのはカレーのスパイシーな香り。さらに、チーズまで入ったこれぞ男コロッケな趣の一品。ちなみに、これは海軍カレーとのコラボを試みたという意欲作。
古いけど新しいスタイルのコロッケ。提供日が店によって異なるという弱点があるものの、むつ市に足を運んだら欠かせない一品であることは確かだ。
今日もご覧いただきありがとうございます。一押し、よろしくお願いします。人気blogランキングへ。

著者プロフィール

takapu

ごはんフォトグラファー/Local-Fooddesign代表
食にまつわる各種コンテンツ制作(フォトグラファー、エディター、フードライター、インタビュー)、商品開発・リニューアル提案、PRツール・ロゴ制作などを手掛けます。
創業75年以上の老舗食堂を紹介するウェブサイト百年食堂の制作・運営もしています。
Local-Fooddesign

Posted by takapu