上野→大鰐温泉・寝台特急「あけぼの」で行く、11時間の旅(後編)
旨いランチと地元食フリークの皆様、ひるどきでございます!!!!!!
ところで…現在のひるどきは何位になっているでしょうか?
「この電車は、酒田に…」
確か、そんな声が聞こえて目を覚ますと、時計の針はまだ朝の5時前。でも、カーテンを開けると、あまりにも広い空には薄明かりが輝き始めている。一日の始まりにしては、あまりにも穏やかであまりにも美しい瞬間。これが寝台列車で時間を過ごす醍醐味なのかもしれない。
列車は、酒田を過ぎて更に山形県を北上する。時に、目の前に日本海が広がり、時に海沿いから一歩離れる。当たり前ながら、眺める景色は似ていながらも何一つ同じものなんてない。
だから、小さなベッドの上で、ずっとカメラを片手に胡坐をかいて何かを待っている。で、その傍らにあるのは…
3分間の停車時間の間に、秋田駅で購入した鶏めし。
妙に駅弁らしい見た目と味。鶏とゴボウの判りやすくも、ベストマッチな組み合わせ。奇をてらわない定番を食べるのも、たまにはいいもので。
列車は、山間に入ってきた。さっきまでの日本海の波とうって変わり、今度は鮮やかな緑のグラデーションが目に飛び込んでくる。
車両は速度を落とし、大鰐温泉駅に到着。小さな部屋から荷物を出して、細い通路から列車の外に出る。
この駅で下車した理由は、実はあけぼの号にはシャワーがないので、弘前の会議の前に温泉で汗を流そうというものである。駅前に止まっていたタクシーに乗り込み、向かった先は国民宿舎の「おおわに山荘」。
入浴料が200円、タオル代が100円という安さ。食券のようなプラスティックの券も、不思議な趣を出している。
さすがに、浴場を撮影するわけにはいかなかったのだが、湯温が高めなので目覚めにはもってこい。肌もツルツルになり、顔を1分ぐらいつけておいたら、目の周りのクマがしっかりと肌色に戻っていた。
で、疲れを落としたところで、再びタクシーで駅に戻る。次の電車が来るまで売店を見ていたら、こんなアイスのショーケースを発見。
これは…もしかすると、ものすごいご当地アイスが入っているかもしれない。と思わせてくれるケース。スライド式のフタを開いて中を見ると。
なんと、中身は全てフタバ食品製。これはこれで奇跡的な品揃えではあるが…
そんなことをしているうちに、弘前行きの在来線がホームに到着。大鰐温泉を後にしたのであった。
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