【珈琲館/青森県弘前市】静かで奥ゆかしい喫茶店のアップルパイセット

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弘前さくらまつりの時期を迎えると、弘前公園周辺の駐車場の入口で赤く灯る『満』の文字。お濠沿いの道路渋滞に巻き込まれつつ、近場の駐車場に空きを探す時間は避けたいところ。自分の場合は公園に歩いて10分ほどの土手町界隈に停めてしまいます。

そんな駐車場の一つが弘前土手町立体駐車場。その1階に店を構える一軒の喫茶店。味わい深い外観もあって“入ってみたいなぁ…”と、思うこと多々だったのですが、この界隈に来ると『ひまわり』に足を運んでばかりでした。

青森県弘前市・ひまわり 生ハムグラタンセット(910円) | ひるどき日本ランチ日記
年末年始の青森は、例年以上の大雪に見舞われました。 青森市内から国道で弘前に向かう道すがら、除雪が行き届きにくい住宅地の狭い道には雪の壁が高く積まれ、車がすれ違うのも難しい状況。…

でも、この日の心は一つ。未知の扉の先に入ってみました。

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静かな店内で心を奪われたのは壁に掲げられたメニューボード。やさしいフォントで書かれた『めにゅう』の文字の下にズラリと並ぶドリンクとスイーツ、そして軽食の数々。“カフェロンドンってなんだろう?”とか、“ウィンナーコーヒーにアイスがあるとは!”と、驚きながら見ていると、時間が過ぎるのを忘れてしまいます。

そんな中で目に止まったのはアップルパイセット。入口に置かれたリンゴ型の黒板にもあったのですが、やっぱりこれを選ぶのが弘前らしさといったところでしょうか。

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運ばれてきたのは、グラスからあふれんばかりに氷がたっぷり入ったアイスコーヒーと、りんごがギッシリ詰まったアップルパイ。

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パイ生地の甘く香ばしい匂いと、りんごの爽やかな香りに包まれながら一口頬張れば、シャリシャリの果肉からスーッと流れ出す酸味と甘さを、パリしっとりの生地がしっかりキャッチ。お店ごとに形や果肉の質感などが違う弘前のアップルパイですが、これはスタンダードスタイルの中においしさが凝縮されたタイプ。誰もが『おいしい!』と声を揃える素朴な一品。

もちろん。アイスコーヒーの深煎りしっかりのボディとの相性もよく、ゆっくり寛いで過ごしたいと思いつつも、次の一口を身体がすぐに欲しがるという嬉しい悩みも発生します。

ちなみに、自分が座ったテーブルはなんと麻雀ゲームのそれ。スペースインベーダーの全盛期を体験してない世代ですが、この一角もまたお店のスパイスなんだろうなぁと、座り心地に不思議な心地よさを感じたものです。

この記事を書いた人

takapu

ローカルフードデザイナー/伝承料理研究家/Local-Fooddesign代表。「10年後でも古びないモノ・コトづくり」をコンセプトとした商品・サービス開発、既成品リニューアルをはじめ、食と旅がテーマのコンテンツ制作・事業、編集、撮影、執筆、漫画原作、講演を手がけています。プロフィール・事業実績はこちらから