八戸・さんぷく はちのへワッフル(各105円)

21/04/2008青森, 東北, スイーツ

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青森行きの新幹線。盛岡に近づくと、時速200キロ以上の車窓に映るのは岩手山。雄大な姿に目を奪われて、じっと車窓を眺めること数十分。新幹線は八戸に到着する。ドアが開き、ホームに降り立った瞬間に感じるのは、冷たくもどこか心地良い空気。

そこから急いで階段を上り、3枚の切符を自動改札に通して、新幹線の号数と同じ号数の特急に乗って青森や弘前に向かう…いや、ここで一本遅らせて八戸駅の周辺を散策するのもいいかもしれない。

もう一つの改札口を出て、八戸駅の長いエスカレーターを降りると、そこは青森方面に向かう特急ホームから垣間見える景色の正体。そんな駅前には一本の太い道路が広がっている。

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この道路を、駅を背に進んでいくうちに左側に見えてくるのが、一軒のケーキ屋さん。お店の誠実さを表すかのような白い壁のお店は「さんぷく」。

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店内に入ると、売り切れが目立つショーケース、数少ない陳列されたケーキに映える鮮やかなフルーツの色合い。

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そして、こんなポスターが出迎えてくれる。

この駅前ワッフル、このお店がまだ「エンゼル」というお店だった時代から数えて、およそ40年前から八戸人の舌を満足させてきたご当地ワッフル。そして、これこそが立ち寄った理由。

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生クリームとカスタードの2種類が両方ともあったので一つずつ購入。これを店員さんが丁寧に紙袋へと入れてくれる。それは、持ち手だけが厚めの紙。そんな素材の組み合わせが印象的。

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青森駅に向かう特急の車内で、カサカサという音と共に紙袋から取り出す。

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たっぷりの生クリームにしつこさは無く、軽い口当たりの甘さが広がり、思う存分クリームを食べたという満足感が、幸せな余韻へと移り変わる。

一方のカスタードは、滑らかな口当たりからずっしりとした甘さ。こんがりと焼かれた生地に包まれた濃厚な味わいは、生クリームのそれとは似て非なるもの。そう、一つ100円で買えるワッフルには、それぞれにそれぞれのノスタルジーが詰まっている。

急いで先を進むのは、乗換駅が持つ一つの宿命。でも、たまには列車ダイヤ一本分の遊びを楽しむのもいいと思う。

この記事を書いた人

takapu

ローカルフードデザイナー/伝承料理研究家/Local-Fooddesign代表。「10年後でも古びないモノ・コトづくり」をコンセプトとした商品・サービス開発、既成品リニューアルをはじめ、食と旅がテーマのコンテンツ制作・事業、編集、撮影、執筆、漫画原作、講演を手がけています。プロフィール・事業実績はこちらから

Posted by takapu