【グリル一平/兵庫県神戸市】マカロニ・イタリアンとスパゲティ・イタリアン

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そば焼とうどん焼を食べ終えた10分後に訪れたのは、同じく新開地にある洋食屋さん。2階までエレベーターに乗って店内に入って注文したのは、お店の名物料理であるマカロニウェスタンならぬ、マカロニイタリアンとスパゲティイタリアン。

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マカロニ・イタリアン

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スパゲティ・イタリアン

色的にはほとんど違いがないのだが、特長としては、マカロニはドミグラスベースのソースが、イタリアンはトマトベースのソースがそれぞれ絡んでおり、両者の仕上げとして地鶏の卵がポトンと置かれていること。

マカロニには熱々のソースが大量に絡まり、更に鉄板で熱せられた状態で口に運ぶので、最初の一口は上顎に刺激が走り、しばらく無用な無言空間となる。ずっと熱が入りっぱなしの状態でありながらも、グニュグニュとしたマカロニの食感には、最後の一点で妥協しない程度の固さがある。野菜がしっかりと使われたドミグラスソースは、濃厚かつ「これ、ごはんに乗せたい」的な主食の味としても十二分。

また、卵を混ぜて食べることで、ドミグラスの重厚な味が薄皮で包まれたように、マイルドな味に変化する。白身と一緒ならあっさりとした味に、黄身と一緒なら丸くやわらかな味に。卵の味がしっかりとしているので、味の変化も比例して展開する。

一方のスパゲティイタリアン、マカロニは中にソースが絡まってない部分があるので、噛んでいるうちに徐々に中和される感があるのだが、こちらは表面にしっかりと絡まったトマトソースの酸味と旨みが、最初から最後まで持続する。また、酸味によって多少味がさっぱり感じる分だけ、ひき肉やグリンピースの味が機能しやすく、同時に卵の味もマカロニと比べて、足し算的要素を強く発揮する。「ごはんに乗せずに単品で食べる」という意味では、こちらのほうが入りやすい。

ただ、ここに一枚だけライスを注文しておけばよかった。というのが本音なほどに、やっぱりごはんが合う味なのが洋食らしくて素敵だ。

【この記事を書いた人】

合同会社ソトヅケ代表社員/Local-Fooddesign代表

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