【北田食堂/岩手県盛岡市】オリエンタルライス(1,100円)

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北東北3県の情報を発信する情報誌はいくつかあるが、自分が好きなのがラ・クラという雑誌。とにかくセンスのいい誌面づくりをしており、このエリアに対する愛が伝わってくる。

で、そんな雑誌で見かけたのがこの食堂。創業60年以上と聞いただけで胸が躍るし、しかも、実際に足を運んでみると、昔のままとおぼしき店構えなのだから尚更だ。
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そんなお店の中は非常にコンパクト。
1Fの客席は少しのテーブルにカウンターが少々。
2Fに上がる階段の角度や作りが、親戚の家に来たかのような感じにさせてくれる。
で、このお店で注文したのが、オリエンタルライスという一品。
なにがどうオリエンタルなのかわからないものの、
この響きはマルカンのナポリカツに通じるものがある。
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芳醇な香りとともに運ばれてきたのは、
漆黒のドミソースで覆われたごはん。そこには、カツの姿も確認。
千切りキャベツが添えられているのが、築地の中栄的でちょっとうれしい。
その味は、極めて濃厚。
しっかりと煮込まれてしっかりと牛肉の旨みが染み出したソースの味は、
和な要素を持った洋食の味。
パンと合せても美味いとは思うが、
それだと決して旨いにはならないような味。
そんな親しみやすさ一杯な味のソースに絡んだカツを一切れ食べる。
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サクサクとした衣の音が耳に響く度に、さらに心が満たされる。
止まらない。止まってほしくない。そんな味だ。
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そこに、キャベツを絡める。
シャキシャキした食感とトロリとしたソースの組み合わせで、
軽快感が増してなお、もっとソースを欲してしまう。
食後、店を出て駐車場に向かうと、出前から帰ってきたお店の方と遭遇。
「旨かったです!」と声をかけると、やさしい微笑みが返ってきた。
味の印象と共に人の印象が残るお店だからこそ、みんなに愛される店なんだろうと思う。

【この記事を書いた人】

合同会社ソトヅケ代表社員/Local-Fooddesign代表

商品企画開発から執筆・撮影、ウェブサイト・パンフレット等のPRツール制作など。作ると伝え届けるの領域で、企業やお店の売上作りをサポートします。

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