高松・天勝 いいだこ旨煮、刺身五点盛り、穴子天麩羅、あじ一匹造り…とくれば
広島で仕事を終えた後は、明日の仕事のために、広島→岡山→高松と移動。宿に荷物を置いた後は、兵庫町という通りにある魚料理のお店へ。
店内には、大きないけすを囲むようにイス席が配置されており、自分はなぜかふぐが泳ぐ前の席に。
さて、このお店はコースメニューも充実しているのだが、「二月のお勧め一品料理」というメニューが目に入ったので、そこから注文することに。特に力を入れているメニューには、更に印がついているというルールのようなので、それに従って、いいだこの旨煮、刺身五点盛り、地穴子照り焼、そしていけすから上げてすぐに調理されるあじの一匹造りを注文…したはずだった。
しかし、「べえすけの一本揚げ(えらくでかい穴子の天麩羅)」という、一人じゃ食べきれないぐらいの天麩羅の話をお店の方としていたら、なぜか注文が「穴子の天麩羅」で厨房に入ってしまった。で、自分は酒がダメな下戸なので、お酒ではなくこのラインナップで注文するのはもちろん…
メニューに書いてなかった白ごはん。これを相棒に、次から次へとおかずを食べまくる。
・刺身の五点盛り
マグロ、ホタテ、甘エビ、鯛、そしてウニという組み合わせ。濃厚なウニをごはんに乗せて、バクバク食べつつ、鯛にはすだちを絞って食べるのだが、
柑橘の果汁が隠れていた一味を引き出すかのように、 身が厚く締まりもある鯛の甘みは、すだちの爽快感やその味によって、大きく変わった。
・いいだこの旨煮
小さなタコが一匹、青い小鉢に鎮座している。一口噛んでみると、くちゃくちゃくちゃ…きりがないぐらいに強い弾力。また、味つけで一番印象的だったのが、ショウガの使い方。甘辛く煮込まれたタコの味に、必要不可欠な存在となっている。
そして、頭の部分も少し固めになったごはん部分と、頭の弾力がグラデーションになっており、煮汁をじわっと染みこませて食べると…
ごはんをおかずにごはんを食べるという状態に。
・穴子天麩羅
これが出てきたときは、正直「こんなでかいの入るかなぁ…」と思ってしまったのだが、長さが約25cmの天麩羅は、サクサクとした衣とふんわりとした身の組み合わせが心地よく、余韻の形で旨みがじわりと口に広がる。
こんな具合に、厚さも上々。
・あじ一匹造り
これは、注文して板前さんが生簀の隣にある水槽から(生簀にはもう少し大きめの魚が入っている)、網を持ってあじを捕まえるところから始まり、。5、6回ぐらい網をくぐらせてやっと捕まえたあじが、造りになって目の前に。
身の厚さがえらくブ厚いというものではないのだが、身の弾力はすごい。シャクシャク、コリコリといった弾力を表す表現の全部が、当てはまらんばかりにすごい。そして、ネットリとした脂が食感が和らぐのと対照的に、じんわりと広がってくる。
このネットリとした脂を、一番伝えてくれるのは…
この醤油かもしれない。
以上4品+ごはん2杯に、ウーロン茶を注文して全部で4,400円。隣の席の女性2人組が食べていたコースも、なかなかのボリュームだったのだが、それと思われるコースの値段をメニューで見ると…「東京じゃ無理でしょ」という値段だったことに驚き。
お刺身のツマも含めて、この料理を全て食べ終えた後、実はどうしても行っておきたいお店に向かった。
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