【来集軒/埼玉県さいたま市】もやしらーめん

【ライタープロフィール】
takapu

2004年から日本全国のおいしいものを撮り綴ってきた「ひるどき日本ランチ日記」を再構築。
街の食堂からパン屋さんまで、日本全国の「これを食べたいから、ここに住みたい!」と強く惹かれたお店を、元国家公務員のフォトライターがご紹介します。
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電車に乗れば約20分、
東北新幹線に乗るために大宮に向かう車窓で、
何度も見てきた浦和の地。
狛兎が置かれている神社や、古くからのお茶屋さん。
始めて降りた地で見たあれこれに、
エキサイティングな気持ちになりました。
でも、一番はこのお店。
駅前のデパートの裏手にある通りに、
経年の格を感じさせる佇まい。
ガラスケースにディスプレイされたラーメンの丼を見れば、
その模様は雷門や龍ではなく、和な雰囲気に満ちていて、
そこに「五目そば」とか「野菜らーめん」とか書かれていると、
気にならない理由なんてありません。


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赤い紙に手書きのメニュー、流れるような白い文字は、
どれを食べても優しさで包まれる未来を約束してくれます。
注文したのはもやしらーめん。
近代的なラーメン屋さんでは見かけないネーミング、
ラーメン二郎だとマシマシの対象となる具材。
でも、こういうお店のもやしが一番ウェルカムです。
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端麗系のスープと麺の上に浮かぶ白いあんかけ。
大きな器のセンターで、もやしの白と豚のピンク色が輝いてます。
スープを飲めば鶏や野菜の旨味と甘味。
あっさりしていて飲み飽きそうもなく、
すっきりと感じる後味に、
研ぎ継がれた名刀のような切れ味を感じます。
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そこに、あんかけを絡めれば、
もやしの瑞々しさとほんのり塩味が交わって、
益々スープが止まりません。
そんな旨さを少しずつ吸って、
ぷっくりした食感へと変わる細麺。
最初の味と後半の味の変化の大きさに、
感心してしまいます。
次回は、五目そばかはたまたワンタンメンか。
チャーハンも気になるところ。
でも、何よりいいのがご夫婦で営まれているお店の空気。
昔気質なご主人の雰囲気も、奥さんが湯切りをするリズミカルな動きも、
居心地の佳さを生み出してくれます。