ひるどき青森シリーズ・その4 ~弘前の隠れた郷土食!「いかメンチ」ってご存知ですか?~
弘前には、いかメンチという料理がある。
とはいえ、ネットで色々と調べる限り、実は同じ青森県内でも、大量のイカをメンチカツのように潰して成形した、いかメンチもあるのだが、ここでのいかメンチはちょっと別物。細かく刻んだ野菜と、同じく細かく刻んだイカゲソを、混ぜて丸っこく成形したものを、揚げたり焼いたりするというものである。
で、写真を見る限り、「かき揚げ?」という感じもあるのだが、よくよく話を聞くと…
・ゲソは、胴体を刺身で食べたイカのゲソを用いるのが基本形。
・家庭ではどちらかというと焼くほうが多い。
・一方、外で売っているものは揚げているほうが多い。
・弘前の人にとってはあたりまえの料理ゆえに、自分(私です)が住んでいるところに、いかメンチという呼び名の料理はないことを話すと、「えっ、他の県にはいかメンチって無いの?」と驚かれてしまう。
といった具合に、実は色々な意味で郷土色に溢れた料理なのである。
これは、1枚目のお店とは別のお店で購入したもの。こちらは小麦粉生地に、野菜やイカを入れて揚げたバージョンのいかメンチである。このように、同じ外のお店であるにもかかわらず、実はお店の特徴が如実に現れる一品なのである。
伝統的な郷土料理を生み出した、歴史背景の深さに対する感嘆や、これを生み出した知恵に対する尊敬は、当然ながらなされるべきなのだが、こういった隠れた存在でありながら、実は郷土に根付いている料理だって、立派な郷土料理というものである。
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