プロ野球は、オールスターゲームも終わって既に後半戦突入。
セ・リーグは、巨人と阪神のマッチレースに、自分の贔屓チーム・中日が絡むという、
ここ数年の主流である3強による争いとなっている。
で、一方のパ・リーグは楽天を除く5球団が、
5ゲーム差の中に犇めく混戦となっている。
MLBの、”Hunt for octorber“のように、プレーオフシーズンに特化した楽しみ方は、
まださほど定着してないものの、
暑さが涼しさに移る中で、順位表の動向が気になるところ。
で、そんな秋口に向かう時期ではなく、
夏の暑さを迎える前の話。
やってきたのは、仙台駅からバスで10分程度のとこにある、
クリネックススタジアム宮城。通称「Kスタ」。
緑が生い茂る宮城野原運動公園内にある球場だ。
もともと、1950年に生まれた宮城球場を、
改修に改修を重ねて使用しているので、
外壁や入場口から登る階段には古さが残っているものの、
どこか、温かみを感じる。
また、球場をぐるっと囲むように出店が出ていたり、
子供向けミニ列車が走っていたりと、
色々なイベントが行われているので、
極端に言えば球場に入らずとも楽しめる。
試合開始15分ぐらい前に球場に入ると、
グラウンドでは、大勢のお客さんによるキャッチボールイベント。
その間に、たこ焼きとハイボールなんぞを買い込んで席に戻る。
本当は「こばやし」が出している選手プロデュース弁当を食べようと思ったものの、
あいにくの売り切れ。
試合が始まれば、お客さんもヒートアップ。
メガホンを叩きながら、グラウンドの選手に声援を送る。
自分がイメージする結果に対する期待を満たしてもらうための声援ではなく、
結果を出すべく全力で取り組む選手が繰り広げる、
一つ一つのプレーに対する応援が多いのが、耳に心地よい。
ラッキー7には、風船も上がる。
その風船の片づけとリサイクルが循環的に行われていたり、
試合終了後にはファンが足下のゴミ以外のゴミを片づけたりと、
球場のイメージがとても清潔で健康的に感じた。
実は、前日まではこの試合を見るのを迷っていたのだが、
「そりゃぁ、行くべきだよ。」と背中を押してくれたのが、
青森生まれで仙台在住の知り合いの方。
牛タンを食べながらビールを飲みつつ、
「オレなんか、ひょいっと球場まで自転車で行っちゃうもんね」と、
話す姿が誇らしく、その身近な距離感がいいなぁと思った。
仙台・クリネックススタジアム宮城 「居心地のいい野球場は?」と聞かれたら、真っ先に浮かぶのはきっとここ。
