年の瀬の青森、今日の時点では雪の量は思いのほか少なめで、
日当りのいい場所では、根雪の下の車道が姿を現すほどです。
思えば、2週間前に青森に来たときのほうが
街中を冷たい風に乗った粉雪が舞い、
柔らかい雪を一歩一歩踏みしめる度に、
動きの少ない両手は、かじかんでいました。
そんな街歩きのときに見つけた一軒のカフェ。
濃い緑色の看板が、白い街中に映えます。
店内に入れば、奥行きのある空間に、
大きめのテーブルと木製のベンチシート。
少し窪んでいるので、長時間座っても疲れはありません。
メニューを見ると、ランチメニューの充実ぶりに
県庁時代にこのお店があれば・・・と思いつつ、
お腹の具合と相談してスイーツメニューのページへ移動します。
と・・・そこに書かれていたのは、プリンの文字。
しかも、カスタードプリンに加えて、
キャラメルプリンの文字も。
ケーキに比べて、プリンは不思議と食べれるもの。
二つオーダーしてもよかったんです。
でも、ここは心を鬼にして、キャラメルプリンとコーヒーを注文しました。
カラメルカラーの上に、ちょこんと刺し色になっている
生クリームとミントリーフ。
お店の看板と同じ緑と白の組み合わせです。
濃厚な甘さとほろ苦さがミックスされた味は、
ゆるゆる系の食感ではなく、弾力ある食べ応え系。
苦みの効いた濃いめのコーヒーとの相性は抜群で、
香りと甘さを交互に楽しめます。
窓の外に視線を送ると、大きな窓越しに広がる雪景色。
ドアや曇りガラスを隔てて、さっきまで歩いていた道が別世界に感じます。
青森のマロンしかりジターヌしかり。
弘前でもCAFE JEEBAしかり。
県内の市街地にあるカフェで過ごすには、
白く包まれる借景を眺めつつ、
温かさと美味しさに浸れるこの時期がベスト。
来年も、そんなカフェで過ごす時間が
少しでも長くありたい思うものです。