【青森県弘前市】老舗の普通が一番すごい。『かわしま』がカレーライスで教えてくれること

14/10/2018青森, 東北, カレー, ひるベスト!!!

かわしま−01

夏になればヤーヤドーの掛け声と共に、扇型のねぷたが練り歩く弘前・土手町。

一方通行の通りに立ち並ぶお店の顔ぶれは、10年前と比べて大きく様変わりしたものの、中土手町の『かわしま』は健在。額装されたこぎん刺しの作品が無数に飾られた店内を、地元の一人客からグループの旅行客まで一つになってカレーの香りで埋め尽くしていました。

1973年の創業時から変わらない製法で作り継がれる味に出会うのは2009年以来。「近い将来に訪れたい」なんて言ってながら、こんなに間隔が開くとは思いもよりませんでしたが、チーズフライカレーでお腹を満たした後、会計中に厨房で見かけた大鍋一杯の豚バラ肉を炒めていた姿。当時のそんな記憶だけは今日まで鮮明に残っていました。

弘前市・カレー&コーヒーかわしま チーズフライカレー(750円)とコーヒー | ひるどき日本ランチ日記
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かわしま−01

あれから約10年、あのカレーの正体はわからずじまい。そんな気持ちのままに目を惹いたのがハンバーグカレー。同行者のカレーライスと一緒に注文しました。

かわしま−01

まん丸のお皿のど真ん中にごはんが盛られ、そこからカレーソースがたっぷり注がれたアイランドスタイル。小さな山頂には香ばしく焼かれたハンバーグが鎮座し、茶色のグラデーションが食欲を掻き立てます。

で、その向かいに運ばれてきたカレーライス。その山頂に盛られていたのは、あの豚バラ肉でした。

かわしま−01

ホロホロに崩れる柔らかな赤身と、トロトロの脂身の甘さ。カレーの迫力と旨さの源には頬張った先に出会える楽しさがぎっしり。もちろん、創業当時から変わらないという付け合せの紅生姜との相性もよく、肉の旨さの切れ味を鋭くします。また、柔らかなハンバーグとソースとの相性の良さも発見! ひき肉のエキスがカレーソースをワンランクふくよかにしてくれます。

そんな具の存在感が強い一皿ですが、味の主役は何といってもたっぷりのソース。玉ねぎの甘さが溶け込みやさしい刺激を纏わせたコクが、お腹以上に心が満たされる身体にスーッと入ってきます。

かわしま−01

山頂の脇に裏山のように盛られた、たっぷりのマッシュポテトとキュウリとトマト。これも忘れちゃいけない存在。鮮やかな色が彩りを豊かにしてくれます。

何回でも食べたい!そして食べ飽きない。二回目のごちそうさまで感じたのは、町に住まう人の暮らしに欠かせない普通が持つ強さとたくましさ。老舗の普通はやっぱり只ならぬものでした。

この記事を書いた人

takapu

ローカルフードデザイナー/伝承料理研究家/Local-Fooddesign代表。食にまつわるテーマを中心に、新商品・サービスの開発とリニューアル、プロモーション・コンテンツの企画制作。各種編集、取材、撮影、執筆、講演をワンストップで手がけています。サービス内容はこちら。>>Local-Fooddesign