埼玉県川越市 あかりや 冷やし担々うどんと氷あんず
練馬に住んでいる自分は、
最近はこの方のサイトを参考にして、
色々なエリアを巡っているのだが、
この日も例に漏れず川越へ。
「小江戸」、「さつまいも」、といった具合に、
単語レベルでしかイメージを持っていなかった川越に到着して、
最初に入ったのがこの甘味処。
あんみつ、みつ豆、和パフェにぜんざい。
メニューに書かれた文字を追うごとに、
何を注文しようか迷いが生じてしまう。
でも、やっぱりこの日はかき氷。
そんな感じだったので、氷あんずを注文。
ただ、その前に小腹を満たすために、
冷やし担々うどんを注文。
無駄な堅さのない独特のハリと食感。
筋骨隆々のプロレスラータイプというより、
新体操選手のようにしなやかな感じの食べ応え。
その上に盛られた豚肉の角煮が、
ふわふわと柔らかく、脂の甘さと肉のエキスとが
絡んだ旨辛の胡麻タレとの組み合わせで、
一気にすすってしまう。
で、しばし待ったところで運ばれて来たのは、
お待ちかねの氷あんず。
目に鮮やかなオレンジ色の杏が5つ、
そして今にもこぼれ落ちそうなバニラアイス。
シンプルな「すい」の氷が好きな自分には、
申し分のないルックス。
いきなり、杏から食べようかと思ったものの、
後に取っておきたい気分があって、
最初は氷を一口分、スプーンで掬う。
冷たさに乗って広がる、
杏の甘酸っぱい香りと味は、シンプルで上品。
そして、杏をかじると、凝縮された酸味と甘さが
氷で冷えた舌をじんわりと溶かしてくれる。
ここにバニラアイスを溶かすと、
甘さの諧調が一層膨らみ、
鋭い冷たさはまろやかな冷たさへと変化する。
日差し照り返す店の外にいた数十分前の状態から、
今の状態になったこの感覚がたまらない。
暑さで生まれた身体の疲れが、
冷たさと旨さでリセットされたところで、
食後は蔵造りの町並みを散歩してみることに。
お店から10分ぐらい歩くと、
街のシンボルである時の鐘が見えて来た。
すぐ近くお店で売っているCOEDOビールの生を飲みながら、
鐘が鳴る15:00が来るのを待っていると
暑さを忘れてしまう。
鳴り響く鐘の音を聞いていると、
まだ数時間しかこの地の時間を過ごしてないにも関わらず、
川越っていいなぁ・・・と、
無条件で思ってしまった。
焼きたての串だったり、芋菓子だったり。
色々な目的で何度でも行きたくなる。