【CooK/埼玉県さいたま市】約半世紀もの間お疲れ様でした!与野の街に愛されたカレーの味とボリュームを忘れない!!

埼玉, 関東, カレー, ひるベスト!!!

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京浜東北線の与野駅とさいたま新都心駅の間、旧中山道のけやき並木の入口に構えるカレーの名店・Cook。自分の生活圏にあるお店ということで、足繁く通っていたのですが、今週末29日で47年の営業に幕を下ろすことになりました。

【埼玉県さいたま市】まるでチョコファウンテン!与野の洋食『CooK』のカレーは、家庭とお店の美味しさのハイブリッド! | ひるどき日本ランチ日記
京浜東北線の浦和地帯を超えた先、与野駅で降りて大宮方面に線路沿いを歩けば、けやきの街路樹ゾーンの入口にレンガづくしの洋食店「Cook」が目に入ります。 入口に置かれた手書きのメニ…

そんな情報が広まったこの日の営業前には10人以上の行列ができ、昼休みの時間帯にも界隈で働く人たちがCooKの味を胸に刻まんと列をなしていました。

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ベースとなるオーソドックスなカレーをナチュラルと表し、そこからトッピングのバリエーションに展開するカレーと、ミートソースやナポリタンといった町の洋食屋さんの香りがするスパゲティがズラリと並ぶメニューを横目に店内へ。

そんな種類豊富なメニューを作れるのは、ホテルのシェフやカレーメーカーでの経験を経てお店を開いたシェフと奥様(なんと、お二方とも70歳を超えているそう!)を、お二人の息子さんがホールと厨房でサポートしているからこそ。

実はこの日、はじめてカウンター席に座ったのですが、白いコック帽をかぶりテキパキと手を動かすシェフの姿にひと目惚れ。注文を受けてからカレーが目の前に運ばれてくるまでの家族一丸となった動きはまさに阿吽の呼吸。スパゲティとカレーが一つの皿に盛られたアンサンブルといった、自慢の味が次々と作られていきます。

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そんなお店で食べるのはもっぱらカレー。とんかつがドーンと乗ったポークカツカレーのように、ビジュアルが元気にしてくれるんです!

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大きなお皿の半分ほどにライスの島が盛られ、その上に鎮座するトッピングの具材。

カレーソースの海の向こうに見えるカツとライスの島といった趣ある姿はインスタ映えにも応えてくれるのですが、それはわざとらしく映えだけを狙ったものには絶対に出せない魅力があるからこそ。

野菜や果物の甘みやコクが、スパイスでキリッと引き締まったソースがなんともたまらず、家庭のカレーが持つ普遍的なおいしさの中に外食としての矜持がぎゅっと詰まった味は、疲れた時や「何たべようかなぁー」と迷った時に頼れる存在。

サックリと軽やかな衣に包まれた肉のエキスと、唐辛子系の辛さがピリッと差し込むソースの相性は抜群で、大盛りを頼んでもそんなことを忘れてしまったかのように一心不乱に頬張るしかありません

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こちらは、カニコロッケ。中身はクリームではなくじゃがいもたっぷりのコロッケ。カニエキスをまとったホクホクの味もまた、カレーソースにぴったりフィットします。

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そんなお店の締めくくり(29日までに、また行くかもしれませんが…)に選んだのが、通称「親子」と呼ばれるチキンカツとフライドエッグのコンビネーションカレー。ライス、チキンカツの上にどーんと盛られた目玉焼き。卵2つ分を贅沢に使った姿に圧倒されます。

目玉焼きの熱の入り加減が絶妙で、黄身の上は半熟トロリ、下はしっかり。ソースと黄身を組み合わせればグッとまろやかになり、白身が口を和らげるアクセントになるのも新たな発見。

厚切りのチキンカツを頬張りながらライスを食べ進めていくうちに、あっという間に最後の一口。忘れられません。

テーブル席からカウンター席まで、閉店を惜しむお客さんでぎっしり埋まった空間には、名物のアンサンブルや親子の大盛りを頬張る多くの笑顔。それは料理に込めた作り手の想いとおいしいものを食べたい!という想いが一つになった証に他なりません。

今後、この味はどうなるんだろう?という気持ちはあるのですが、今はただこの味に感謝するしかありません。本当にお疲れ様でした! お会計を済ませてお店を出るときにいただく「ありがとうございましたー!」の笑顔も忘れません!!

この記事を書いた人

takapu

ローカルフードデザイナー/伝承料理研究家/Local-Fooddesign代表。「10年後でも古びないモノ・コトづくり」をコンセプトとした商品・サービス開発、既成品リニューアルをはじめ、食と旅がテーマのコンテンツ制作・事業、編集、撮影、執筆、漫画原作、講演を手がけています。プロフィール・事業実績はこちらから