【そば処久霧/大宮】創業35年超え・町そばの名店で味わう冷やしとろろそばとカツ丼セット

【ライタープロフィール】
takapu

2004年から日本全国のおいしいものを撮り綴ってきた「ひるどき日本ランチ日記」を再構築。
街の食堂からパン屋さんまで、日本全国の「これを食べたいから、ここに住みたい!」と強く惹かれたお店を、元国家公務員のフォトライターがご紹介します。
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久霧の外観

大宮駅西口、そごうやソニックシティのある繁華街から少し足を伸ばすと、一本奥まったところで目に入ってきた「そば」の幟。それはマンションの一階、飲食店が並ぶ一角の左隅に構える『そば処久霧』の目印でした。

ちょうど時間もお昼時。長い年月を過ごしてきた店だけが放つ佇まいの魅力に、お店の中へと吸い寄せられました。

こだわりの味からセットメニューまで、懐の広さがうれしいバリエーション

久霧のメニュー

テーブル席に通されて受け取ったメニュー。そこには、ご主人自らが石臼で粉を挽く『手挽きせいろ』にはじまり、

久霧のメニュー(その2)

暑さの中でありがたい、冷たいかけそばの豊富なバリエーション。

久霧のメニュー(その3)

そして、ご飯ものとそばのセットメニュー。選択肢の数だけ食後感を想像すると、自然と笑顔が生まれます。

久霧のメニュー(その4)

これだけ色々あれば迷うところですが、まずはこのセットメニュー3種類から選んでみました。

冷やしとろろそば──角がピンと立ったそばの香りと質感

久霧の冷やしとろろそば

こちら、冷やしとろろそば。角がピンと立ったそばの心地よい張りとクミクミとした口当たり。そば粉の香りといい塩梅に残る粉の質感が余韻となって喉の奥へ。甘めのつゆとトロロの風味やネバネバを纏わせて、二枚のざるを啜ればお腹も一杯に。

カツ丼セット──ぬか漬けが名脇役の完全版定食

久霧のカツ丼セット

そして、こちらがかつ丼セット。ノーマルサイズのかつ丼に、ざるそばが一枚。そこに味噌汁までついてくる完全版。これはたまりません。

久霧のカツ丼

出汁のしっかり絡んだカツや玉子。厚みも上々で頼もしい限り。自家製のぬか漬けが、丼とそばとをつなぐ橋渡しとなって、食べごたえのある立派なセットを引き立てます。

創業35年、この場所にあってよかったと思えるお店

「ウチはもう35年ぐらいになるんです。元々は今、中華料理屋さんがある場所でやってて、5年ぐらいして今の場所に移ったんですよ」

同じマンションの一階フロアの中で場所が移動するという珍しい経緯を持ちながら、今や大宮の老舗そばの一角としてしっかりと根を張っています。大宮でランチにそばを食べるなら、必ず候補に入れてほしい。久霧はそんなお店です。