【多万里/埼玉県さいたま市】老舗中華食堂の具材満開なド迫力揚げ焼きそば

04/04/2018食堂,埼玉,関東,中華料理/その他中華系料理,ひるベスト!!!

多万里の手前、氷川参道の桜

大宮・氷川神社の参道入口に咲く一本の桜。

春の訪れを告げるピンク色の花が満開に咲き誇っていた時間は短く、急ぎ足で訪れた桜前線は瞬く間にさいたま市の界隈を駆け抜けてしまいました。

そんな参道界隈から大宮駅までの町歩きをしていれば、当たり前ですがお腹はしっかり空っぽに。中華モードだった食欲を満たしたかった自分が足を向けたのは、東口に老舗中華食堂・多万里でした。

多万里のチャーハン

日曜日、しかもランチタイムのピークは数時間前。それでも家族連れやベテランのお客さんで賑わう店内。

レンゲとお皿がぶつかる音をBGMにチャーハンを食べたり、やわらかく立ち上る湯気を顔で浴びながらラーメンを啜ったり。いわゆる昔ながらの味を頑なに守るのが、このお店の良さですが、自分が注文したのは前回来た時の宿題だった揚げ焼そばでした。

多万里の揚げ焼きそば

注文してから約15分。登場までに少し時間がかかった分だけ、迫力のビジュアルが現れた瞬間の驚きたるや。

麺を覆うたっぷりのあんかけには、キャベツ、もやし、玉ねぎ、ニンジン、きくらげ、豚肉…と具材たっぷり。
溶き卵の黄色がアイキャッチとして効いた姿に、桜の蕾に負けじと顔がほころびます。

多万里の揚げ焼きそば

その見た目が食べ応えを約束する逞しい太麺に、しっかり餡が絡めて最初の一口。バリバリの食感が歯を喜ばせ、しっとりした餡に舌はうっとり。

柔らかな塩餡に包まれた野菜の甘さや豚肉のエキス、それにキクラゲの食感が抜群のハーモニーを奏でます。食べているうちに、麺の食感も少しずつしっとり系に。時間が味を変えてくれるので食べ飽きません。

餡に比べて麺の量は少なめの按配なので、食べ終えた頃にはお皿に餡だけ残るんです。ということは、これをチャーハンにかければ、あんかけチャーハンに早変わり…!

でも、お腹の中はもう満腹満開。これもまた次の宿題です。

著者プロフィール

takapu

ごはんフォトグラファー/Local-Fooddesign代表
食にまつわる各種コンテンツ制作(フォトグラファー、エディター、フードライター、インタビュー)、商品開発・リニューアル提案、PRツール・ロゴ制作などを手掛けます。
創業75年以上の老舗食堂を紹介するウェブサイト百年食堂の制作・運営もしています。
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