【青森県青森市】肌寒い季節になっても『まるなお』の冷やしうどんを食べたい時がある!!

青森,東北,うどん,ひるベター!!

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仕事や帰省で青森に行った時、足を向けたい定番店がいくつかあるのですが、大好きな町寿司『浜寿司』も店を構えるグルメストリート・三内小学校通りのうどん店『まるなお』もその一つ。

【日本一の町寿司!】青森県青森市『浜寿し義兵衛』の気前が良すぎて心配になる夜の和定食 | ひるどき日本ランチ日記
生まれて初めてくぐるお寿司屋さんの暖簾。 断片的な幼き日の記憶の中でも不思議とその経験は覚えているもの。もしその舞台が町の住宅街や商店街に店を構えるお寿司屋さんなら尚のこと。身近なハレの日を彩る存在として思い出話が弾む理由になります。 青森市の旨いものストリートこと三内小学校通り。うどんや食堂、たこ焼き、焼きとり…と、レベルが高く使い勝手のいい飲食店が並ぶこの通りには、もちろんお寿司屋さんもしっかり。しかも二軒あるんです。 その一つが『浜寿し義兵衛』。気前の良さが有名な町寿司の名物は、箸袋で三陸前を謳うネタ質と気前のよさ。 例えばランチメニューだったら海鮮丼が驚きの540円の。値段から想像できないネタの質とサラダや茶碗蒸しまでついてくるボリュームは、気軽にお寿司が食べたいなぁ…なんて日の味方。シャリの上に鮮やかにネタが並ぶちらし寿司にも目を奪われます。 で、そんなお店で最近始まったのが夜の定食。 なんと、寿司に天ぷらだけじゃなく、煮物や焼物などがついてくる寿司定食が驚きの1,200円! お寿司の代わりにお刺身と白ごはんがセットになった和定食も1,200円!! そして天丼まで1,000円で提供!!! これは迷うところです。でも、今回は和定食にしてみました。 定食が来るでの時間は、瓶ビールとお通しのもずくが相方に。コリコリのもずく酢は出汁を効かせた旨酸っぱい仕立て。3つぐらい食べたくなるほど、クセになるおいしさです! と…もずくが空っぽになって久しくなった頃、いよいよ主役が運ばれてきたのですが… いやぁ…このボリューム、凄すぎです!幅40センチほどのお盆に盛られた料理の数々、これで1,200円なんて考えられません!普通の家族の夕食がノーベル賞受賞を祝う会になるぐらいの勢いです!! 地物メインの刺身や、大ぶりの海老や魚の天ぷら、焼魚、大きな卵焼き、豚肉のごぼう巻き、野菜の煮物、ナット昆布の粘りが効いた野菜の和え物、傘に酢味噌が塗られた椎茸…。 これだけでも十分なのに、味噌汁にランチタイムでもおなじみの梅干しと春雨が入った茶碗蒸し、野菜サラダ、食後のフルーツまで。一日の摂取おかず数を上回らんとする気前の良さに、感謝するしかありません!

店に入るとお客さんと丼から立ち上る湯気で熱気ムンムン。ランチタイムのピークを過ぎても空席が少ないのは、おいしさと人気の証拠。なんとか見つけた一角でメニューをじっくりと見ることに。

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さぬきと名付けられたシンプルなうどんから、もち入りポークカレーといったボリューミーな一杯まで。ちゃんぽんうどんのような季節限定メニューもあって、これもまたおいしいんです。

青森県青森市・「まるなお」で食べる、心と身体が温まるちゃんぽんうどん。 | ひるどき日本ランチ日記
去年の12月のこと。静寂に包まれた青森県立美術館の案内板に、「長期休館」のポスターがくっきりと浮かび上がっていました。 9月から施設の天井補強工事を始めとしたリニューアルが施されていたのです。 そんな県美も、いよいよ明日から再オープン。白い静寂に包まれていたこの一帯に、人の訪れと共に新しい春がやってきます。 さて、そんな美術館を楽しんだ後に訪れたいのが、車で約10分ほどにある三内小学校通り。青森市内の中でも旨いもの偏差値が高い名店が並ぶエリアです。 浜寿司やふくし食堂といった主役がひしめく中、お腹が呼んでいたのは、手打ちうどんの暖簾が目印のまるなお。 建物裏手の駐車スペースに車を停めて、ドアを開ければ座敷席もテーブル席もカウンター席もほぼ満席。家族連れにもお一人様にも愛されているお店です。 メニューをじっと眺める中で、やはり寒い時期には「温」の文字が心に染みます。 一方、裏返すとそこには鍋物類とごはん類。まだ雪が降り止まない時期だったので、なべ焼きうどんやうどん雑炊で身体を温めるのもいいなぁと。 そんなメニューの中で気になったのは「ちゃんぽん」の文字。この日は、うどんでちゃんぽんという組み合わせが、うどん雑炊の魅力を上回りました。 運ばれてきたのは大きな器。白菜やにんじん、タケノコといった野菜や、ピンクのなるとが目を惹きます。 とろみがかったおつゆに溶けこむ、香り豊かな優しいお出汁。一口飲めばあっという間に心に染み渡ります。 そんな旨みの泉の中からうどんを引き上げズッとすすれば、滑らかな口当たりと適度な弾力の歯ざわりに微笑みが浮かびます。 野菜の歯ざわりや練り物の弾力を楽しみつつ、すする喜びを愉しめば、じんわりと汗も滴りますがここはアツアツ優先主義。気にしないでいきましょう。 全身に出汁が行き渡った身体になっているころには、もうお腹一杯。その美味しさに「次に来た時はどのメニューにしよう…?」と思ったら、それはもう、まるなおを極めるスタート地点に立ったということです。 リニューアルした県美で心を満たし、食でお腹を満たしたら、食後にはすぐ近くにある「出町温泉」で汗を流す。きっと、最高の一日です。

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ただ、この時期は外と店内の温度差で冷たいうどんも食べたくなるもの。ここの冷やしといえば、大きなとんかつがドーンと鎮座した冷やしおろしとんかつうどんが名物ですが、今日はシンプルに冷やしきつねうどんを指名しました。

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しっかりと引き締まったうどんは、口の中をフィギュアスケートのように滑り、クミクミと噛みしめればハリの良さとコシの強さがしっかりと。つゆがほどよく絡んだ中に広がる小麦の甘さが舌に伝われば、あとは喉越しよく胃袋にストンと。

シンプルに麺の良さを楽しみたいなんて気分には、煮汁がしっかり染みた油揚げ、卵焼きとかまぼこの付け合せのバランスがいい感じ。男性なら大盛りでもいい感じなボリュームですが、女性にはちょうどいい塩梅のはず。

食べ飽きないを作るのは主役の力。そんなことを食後に感じさせてくれるからこそ、ここは自分にとっての定番店です。

著者プロフィール

takapu

ごはんフォトグラファー/Local-Fooddesign代表
食にまつわる各種コンテンツ制作(フォトグラファー、エディター、フードライター、インタビュー)、商品開発・リニューアル提案、PRツール・ロゴ制作などを手掛けます。
創業75年以上の老舗食堂を紹介するウェブサイト百年食堂の制作・運営もしています。
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