【牧のうどん/福岡県福岡市】”ふわモチ”こそ福岡うどんの命!肉ごぼう天うどん

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ここ数年で次々と首都圏に登場している福岡うどん。

日本のうどん伝来の地で愛されるソウルフードの特長は、なんといってもその弾力。讃岐うどんや武蔵野うどんのように歯の動きを押し返さんとする弾力とは真逆の、ふわっともちっとした麺の食感は、一度食べたら忘れられない記憶になること間違いなし。

そんな福岡で食べるお昼ごはん。おいしいお店の選択肢が山程ある中、足が向いた先は福岡市のお隣・糸島市生まれの牧のうどん。全18店舗のうち、観光客が一番アクセスしやすい博多バスターミナル店です。

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艷やかな紫色に輝く食券機のボタンを押す前に、壁に飾られたスター軍団の写真をチェック。でも、やっぱり押すボタンはど定番の肉ごぼう天うどん。そこに、かしわめしを加えたセットメニューが手招きしていました。

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カウンター席には映画化が発表されたばかりの”ユーリ!!!onICE”のポスターが。えぇ、ヴィクトルが食べているうどんと同じやつを注文したんです。

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食券を手渡しながら「麺の固さは?」と聞かれて、反射神経的に中と言ってしまったのは店の混雑ゆえ。眼の前に鎮座するセルフネギ容器を見ながら、奥の厨房からの登場を待ちます。

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さぁ!運ばれてきました!!この堂々たるボリューム。むっちーんと堂々たる存在感を放つ白いうどんを覆う、たっぷりのごぼう天とネギ、そして牛肉の煮付け。甘い香りが立ち上るうどんの器と、出汁の香りが立ち上るかしわめしの二重奏が食欲を掻き立てます。

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うどんの出汁を一口すすれば、いりこやカツオといった魚の旨味と肉の煮汁が織りなす甘旨がしっかり。そんな出汁を吸ったうどんは、もちろんふわモチの極地。釜揚げされたうどんを水で締めないからこそ、麺をすすっているうちに出汁が少しずつうどんと一体化。割り箸越しに少しずつ重みを増して、啜るから運ぶという感じに動きが変化していくのも面白いところです。

もちろん、具の主役・ごぼう天も食べ飽きないことこの上なし。サックリと軽やかな衣に包まれたごぼう天の甘さと、時間が経って出汁を含んだごぼう天への変化も、この一杯に欠かせない魅力。かしわめしの優しい味わいと共に、牧のうどんの世界を担っています。

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で、うどんを食べているうちに、器から出汁が一滴残らず消えてしまいかねない勢いだったのですが、そんな時には魔法のやかんから出汁を注げば大丈夫。肉うどんの甘さが効いた味から、少しずつ魚の旨味が前に出た味に変化する流れも、満足感を生み出すポイントなのかもしれません。

食後はもちろん、胃袋ぎっしり一睡の余地もないといったところ。でも、すぐに食べたくなる。そんな福岡のうどんって素敵です。

【この記事を書いた人】

合同会社ソトヅケ代表社員/Local-Fooddesign代表

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