ひるどき高知シリーズ・その7 ~はりまや町・ドナルドダック ソフトクロワッサン、ぼうしパン、ちくわの入ったパン(340円…のはず)~
土曜日の午後、木製のアーケードが名物となっている、はりまや町の商店街を歩いていると、魚屋さんやお惣菜屋さんがある細い商店街を発見。で、そこを抜けて右手に見えたのがこのパン屋さん。
昔からの建物をそのまま使っているので、妙な貫禄を感じさせる一方、店員さんは若い女性の方。そんなギャップに魅力を感じたので立ち寄ることに。
ショーケースに陳列されているのは、洗練された外見ではないものの、味わい深そうなパンばかり。経験則的に、この手のパン屋さんには宝石が眠っていることが多いので、ソフトクロワッサンとぼうしパン、そしてちくわが入ったパンを購入。
で、土曜日は食べる胃の隙間がなかったので、翌日の日曜日、東京に戻る飛行機の中で食べることに。
・ソフトクロワッサンとぼうしパン
どちらのパンにも、本体が別の生地で被われているのが特長。ぼうしパンは、ロールパンを厚さ約6ミリ程度のカステラ的なスポンジ生地が被っており、ふんわりと一定の空気感を持つカステラの食感と中のロールパンが持つ、皮と中身という3つの食感がドとミとソの和音的に口の中に広がる。
味も、カステラの甘さとコクが強く、ロールパンが比較的あっさり味になっていることで、全体が上手く調和されている。
一方のソフトクロワッサンは、一口噛むとサクっと軽い食感。表面の生地がメロンパンの表地を薄くしたかのような軽さと、ほんのわずかに固さを持っているのだが、これが効果的。軽さの後にクロサッワンのバター感がずんずんと広がってくるので、見た目のイメージよりも、スケールのある味に仕上がっている。
で、そんなことをしているうちに、羽田に到着してしまったので、残りのちくわパンは自宅で食べることに。
実は、ちくわパンの中には「タケノコのサラダが入っています」と聞かされていたので、どんなものかとさっそく食べてみると…
細いちくわしの穴いっぱいに、角切りタケノコとツナのサラダがたっぷり。シャクシャクした食感のタケノコが、季節感とおいしさを演出している。また、ちくわの穴に入れる必要があるのかという部分についても、ちくわの弾力があってこそタケノコの食感が活きる組み合わせ。これは絶妙な設計である。
やっぱり、地方のパン屋さんには、宝石が眠っているものである。
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