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【埼玉県さいたま市】北浦和の洋食店『キッチンきく』、またの名は浅草の老舗洋食店を受け継ぐ『大坂屋北浦和店』

投稿日:10/11/2018 更新日:

キッチンきく−01

駅の周りを高層マンションと大型店舗が囲む浦和駅に対して、個人店がズラリと軒を連ねる北浦和駅。埼玉大学側に位置する西口には、2つの商店街があり町の暮らしを支えています。

その一つ・駅に近いハッピーロード商店街を一本右手に曲がると見えてきたのが一軒の洋食堂。白い看板の右には昔ながらのタイポで"KITCHEN KIKU"と書かれ、左には「大坂屋」と記されています。

キッチンきく−02

屋号で見れば非常に不思議なお店ですが、それ以上に魅力的だったのが青い看板に記されたメニューの数々。なんか、洋食店というよりは昭和時代の日本料理店な感じがするのですが、ポークカツや生姜焼きの文字を見ると、日本の洋食店だなぁ…と強く惹かれるものです。

キッチンきく−03

日替わりランチは平日限定のようですが、店頭に掲げられた土日限定のセットのラインナップにも魅力ありあり。これはもう店に入るしかありません。

キッチンきく−04

カウンター席とテーブル席のこじんまりした空間、14時近くだったこともあって賑わいは一段落。静かな店内で品があって優しさオーラをまとったおかみさんが、お冷を運び注文を取ってくれます。

キッチンきく−05

エビコロッケ、わかさぎフライ、チキン焼カツ。AからDまで並んだセット以外にも、ちょっと見慣れない文字が並ぶメニュー。目を閉じて指差しした料理にしても絶対に後悔しないだろうと思いつつも、チーズハンバーグとエビフライのセットに決めました。

面白いのがお味噌汁が別料金な点。割と気温高めだったこともあって、今日は遠慮させていただきました。

キッチンきく−06

フォーク・ナイフだけじゃなく割り箸もスタンバイ。紙ナプキンに書かれているのは、『キッチンきく』の文字。「なんかいいよねぇ…!」な指数は高まるばかりです。

キッチンきく−07

運ばれてきた白いお皿には、有頭海老フライがどーんと鎮座。その横に見るからに高密度なチーズハンバーグが置かれ、ケチャップスパゲティや輪切りのレモンなどが彩ります。

ハンバーグにナイフをスーッと入れれば、お肉がギッシリ詰まった断面が登場。

ふんわり肉汁系が主流の時代ですが、歯ざわりしっかりのハンバーグから溢れてくるエキスの濃さを、ほのかな酸味が効いたソースとチーズがパワフルにしたおいしさは時代を超えた鉄板! でも、重さを一切感じず食べやすいのが嬉しい限り。もちろん、ごはんが進む味なのは言うまでもありません。

エビフライも絶妙の揚げ加減。身の水分をほのかに残したプリッとした歯ざわりと、衣のサクッとした食べ心地がたまりません。頭から尻尾までキレイに食べるのが流儀です。

思わず「おぉ!」と声が出たのが、生野菜のトマトの皮が湯剥きされていたこと。海老の甘さを際立てつつコクを足すタルタルソースの手作り感も含めて、一つひとつの仕事に抜かりありません。

食後、おかみさんにお店の屋号のことを尋ねてみると、ここは永井荷風も通ったという浅草の洋食の名店「大坂屋」を実家に持つご主人が、昭和44年に創業したとのこと。

「本当は大坂屋の屋号にしたかったんだけど、ウチが来る前にここでやっていたお店の屋号が町に定着していた」ということで、『キッチンきく』の名をそのまま受け継ぎつつ、大坂屋・北浦和店を掲げているそうです。

「主人の実家の大坂屋は受け継いだ甥が亡くなって暖簾をおろしてしまった」そうですが、浅草で生まれ愛された味が北浦和の地で今なお息づいていたことが、満腹以上に心を満たしてくれました。

  • この記事を書いた人

takapu

ローカルフードデザイナー/伝承料理研究家 食や旅をテーマにした商品開発や既成品リノベーションを始め、コンテンツ企画、取材・執筆・撮影、PRツール制作、漫画原作、講演、事業所の強みづくりコンサルティングを手がけています。 詳しいプロフィールはお仕事に関するお問い合わせは、下のリンクからお願いいたします。

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